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 お願い!!と頼まれ、面倒だと思いつつ、同期に誘われた合コン。人が突然足りなくなったらしいんだけど、私じゃなくてもよくない?…早く帰りたいんだけど。

 会費払うし、二次会参加しなくていいから来てほしい。なんて拝まれちゃなかなか拒否もできない。あとまあ、食費が浮く。

 一応、断りたくて彼氏いるんだけど、なんて言えば連絡して!と頼まれ、志麻にラインを送れば俺より顔がええやつ見つかると思ってるん?なんて上から目線な返事。

 行くな、とか言ってくれれば断れるのに。まあ、そんな関係でもないか。



 ちびちびと頼んだお酒を飲みながらさっさと時間が過ぎるのを待つ。…いっそ、飲みまくりたいけど、変に酔っちゃったらそれこそ面倒だし。


 「飲んでる?」

 「…はい。」

 話しかけないでほしいな。…そりゃあ、相手探しに来てるから話しかけられるのも分かるけど、残念ながら私には相手がいるし、何より顔が好みじゃない。

 分かってたことだけど、志麻以上に好きな顔って見たことないんだよね。


 「この後、良かったら一緒に抜け出さない?」

 「…すみませんけど、この後帰るので。」
 

 お酒臭いまま近寄らないでほしい。あーあ、自己紹介で人数合わせですって言ったのに。聞いてないのか、ただ単に自分自身が好きなバカなのか。


 「そんなこと言わずにさぁ…、」


 気軽に触れられた肩に背筋がぞわぞわと騒ぐ。気持ち悪い。




 

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作者名: | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年12月28日 0時

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