理解者(I.K) ページ13
これからの人生、
何度も襲ってくるだろうその痛みに俺たちは耐えなければいけない。
同じ仲間だから、
小さい頃からの幼なじみだから、
俺の大切な人だから、
あなたの気持ちを誰よりも理解したい。
「もしもし滉くん？」
「ねえ、Aー」
電話に出ると、
滉くんの声は震えていてなにかあったんだとすぐに勘づいた。
「A、俺やっちゃった笑」
「なに……どうしたの？」
どくどくと脈打つ心臓が早くなる。
強ばる俺とは裏腹にヘラっと力なく笑う滉くん。
「今日さ、トレーニングしてたじゃん俺。それでさ、」
「うん」
それで……
ああ、続きを聞きたくない。
やけにこの電話が長く感じて、ほんの数秒の間なのに何時間にも思える。
「左足やっちゃったみたいだわ」
怪我というのは俺たちスポーツマンにとっては選手生命を絶たれると言っても過言では無いこと。
ましてこの大切な時期に怪我とは絶望そのものだ。
「迎え、行こうか？」
「ううん。ちゃんと帰ってくるから待ってて。」
滉くんは、ワールドカップ直前に左ひざ内側側副靱帯の部分断裂という大怪我を負った。
ガチャっと静かに玄関のドアが開くのが聞こえる。
滉くんの家に合鍵で入って待っていた。
明かりをつけて待っていた。
でも滉くんが帰ってきたのは電話があってから3時間は過ぎていた。
「ただいま、」
「おかえり」
ドアの方に目をやると、
痛々しく松葉杖をつく滉くんが立っている。
やっぱりさっきの電話は嘘じゃないということが嫌でも分かった。
「遅かったね。やっぱり迎えに行った方が良かった？」
「いやー、全然平気だったよ」
→
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かんざき(プロフ) - さとうさん» そう言ってもらえて嬉しいです！ありがとうございます。奥さんに内緒でみんな恋愛させてます笑笑 (8月1日 23時) (
レス) id: 5412be5dc6 (このIDを非表示/違反報告)
さとう - 純也くんの奥さんがいるのに秘密な恋をしてる感じ…いい！ (8月1日 20時) (レス) @page16 id: 49f8a58ef1 (このIDを非表示/違反報告)
かんざき(プロフ) - 🫨🫨🫨さん» ほんとですかああ！！読み返して貰えてたなんて嬉しすぎます！！ちょうどキリが良かったのでここで完結したんですがまたいい話が思いつきましたら書かせてもらおうと考えています笑。このようなコメント本当に励みになります！！！ありがとうがございます！！！ (2023年4月23日 1時) (レス) id: 5412be5dc6 (このIDを非表示/違反報告)
🫨🫨🫨 - うわああああ！！良かったです！！ほんっとうに自分好みの小説すぎました、、、！暇さえあれば読み返しあさる、という行為を何度したことか、、、！！終わってしまうのは残念ですが、またこのような作品を作ってくれるよう期待しています！もっと見たい！！ (2023年4月22日 23時) (レス) @page23 id: b6179e7ee4 (このIDを非表示/違反報告)
かんざき(プロフ) - 🫨さん» コメントありがとうございます！そう言って頂きとても嬉しいです。更新喜んでもらうためにも頑張りたいと思います🫶🏻🫶🏻 (2023年4月2日 18時) (レス) id: 5412be5dc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かんざき | 作成日時：2023年1月29日 19時
