稲光(I.J) ページ16
2022年
「Aー」
ゴンゴンと無機質なリズムが響きホテルのドアの外から呼び出される。
「今出まーす」
ドアを開けるとお隣さんの小柄な金髪と目が重なる。
「純也くん今日は随分と朝早いんですね」
「時計見てない。腹減った」
ぽけーっと目を擦りだるそうに答える。
腹が減ったら戦は出来ぬかよ、
純也くんもしかして目覚めて3秒でここに来たな？
ライオンだよ髪の毛。
まあ、お腹がすいてたら練習もままならないし、仕方ない。
ギュルギュルと純也くんのお腹がなる。
体は素直でよろしい。
けどね、純也くん。
まだ朝5時半なのよ。
朝食は7時半からね？
「まだ朝5時半なんでもう少し寝ましょ、」
「えー、腹減ったんだけど」
「ほらわがまま言わないバナナあげるから！」
廊下で暴れる純也くんを彼の住処のベッドまで引きずり倒す。
そして何故か足を滑らせ俺もそのままベッドに倒れ込む。
「わっ！」
これっていわゆる床ドン……？いや、ベッドドン、？
どちらでもよいが時が止まったかのように数秒見つめ合う。
何この間、こわあ
キスしようとすればできる距離。
近い近い
「ごめんっ」
パッと離れようとするが、
「なに、朝からやる気？」
腰に手を回され離れることが出来ない。
「別にやんないです」
1度やったことがあるみたいな言い方やめて、
朝からやる気はあなただけよ
「Aから誘ったくせに？」
グッと力を入れられ逆に俺が倒され下になる。
純也くんの変なスイッチをどうやら押してしまったらしい。
「形勢逆転」
ああ、めんどくさい事になったぞ。
「離してください」
「いやだ」
近いし、そんなキラキラした目で見てこないで。
キスしたいっていう目で見てこないでよ。
もうヤダ。
まだ5時半だし、早く寝よう？
諦めよう。俺が折れるしかない……
「純也くんいきますよ？」
もう勢いでいっちゃえ！
→
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かんざき(プロフ) - かむかむさん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいです。リクエストご期待通りに仕上がるか分かりませんがちょっくら書いてみたいと思います！待っていてください (2023年1月27日 22時) (
レス) id: 5412be5dc6 (このIDを非表示/違反報告)
かむかむ - 雷雷､とっても面白かったです！リクエストが可能かは分かりませんが､こんな感じのお話を17番さんで見てみたいです！ (2023年1月27日 18時) (レス) id: 824bd81ecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かんざき | 作成日時：2023年1月17日 17時
