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「やったー！めっちゃ豪華やんこの船！」
乗っ取った海賊船の船員たちをぐるぐる巻きにしながら嬉しそうに言うシゲちゃん。
ぐるぐる巻きにした奴らを俺らの船に運び込む俺。
後の5人はせっせと荷物を新しい船に運び込んでいる。
今までの2倍くらいの大きさの船を手に入れたんや。
ほんまラッキー。
昨夜のうちに島に上陸しようとした俺達。
やけど既に別の海賊船が停泊しているのが見えたから、島の裏側に上陸した。
リュウセイに状況把握の為に偵察に行ってもらったところ、どうやらこの海賊達は町の人たちがビビってることをいいことに好き放題しているみたいやった。
人数も多いから怖くて抵抗できへんのやろう。
おかげで停泊中の船はほぼがら空き状態。
それならさっさと引っ越ししようと思って俺とシゲちゃんだけで乗り込んで後の皆には引っ越し準備をお願いした。
残らず出てきてもらわんと困るから、正々堂々と乗り込んでみた。
「こんにちはー。皆さん出てきてくださいー！乗り込みましたよー！」
シゲちゃんの大声で慌てて出て来る敵さんたち。
ほいほいと2人でなぎ倒して行って、最後の1人をなぎ倒した後に一応言っておく。
「あ、この船貰うな？今からこの船は俺らのもんや。」
一応俺が船長やからな。
ちゃんと言う事言っとかんと。
という事で現在に至る。
荷物も運び終えたみたいで皆そわそわ嬉しそう。
1回離脱したリュウセイが乗船したのを確認すると、そそくさと出航した。
あ、リュウセイにはもう1回町に行ってもらっててん。
「海賊船が大変なことになってる！」
って海賊たちに知らせるだけ知らせてダッシュで帰って来てもろた。
今頃町で豪遊してた奴らは顔面蒼白やろう。
急いで港に行っても、残ってるのはすっからかんの船(しかも半分の大きさ)とぐるぐる巻きの船員たちや。
しゃーない。自業自得ってことで。
俺は町を侵略するのは好きやない。
やからこうして町で悪さする海賊を見つけたら、ついつい制裁、あ、いや……ついつい悪戯してしまうんよな。
可愛い悪戯やろ？
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作者名：かんた | 作成日時：2021年10月8日 23時
