＊25話＊ ページ25
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翔「やべー。人ばっか」
なんで。
翔「どこも並んでんなぁ〜」
なんでこういう時に限って…
翔「どうしよっか、ね」
A「…本当、どうしましょう…」
はぁぁと思わずため息をつくと
隣で翔さんが、そんなに！？って笑う。
私達は今、皆がいる場所から少し離れて
屋台が並ぶ通りに立っている。
もちろん、他の人は居なくて。ふたりきり。
話は遡る事、数分前…
ちょっとした会話の流れからだった。
潤『皆、腹減ってない？』
智『空いた〜』
A『あ、私買ってきます』
翔『俺も行く』
A『え？』
翔『ほら行こ』
そう言う翔さんに急かされて
いいですと言う間もなく連れ出されてしまって。
…今に至ります。
これがついこの間だったら、完全に浮かれてた。
けど、もう好きでいちゃいけないってわかった後なわけで。
隣にいる人に、大切な誰かがいるって意識するたび
キリキリと痛む胸。
…それでも少し、一緒にいれて嬉しい自分が憎らしい。
翔「とりあえず焼きそばは決定でしょ」
A「…定番ですね」
翔「Aちゃん前好きだって言ってたしね」
A「え？」
翔「アレ、海で言ってなかったっけ。こういうトコの焼きそば好きって」
…言った。
そんな些細な事、覚えててくれたんだ。
はい、って言ったら
良かった、って微笑んでくれる翔さん。
あぁ、もう。
ツライ。ズルイ。
さっきからずっと気づいてる。
少し離れるたびに、さりげなく私のこと確認してくれてるの。
慣れてない浴衣で歩くのが遅い私に、歩く速度を合わせてくれてるの。
こんな歩きづらい格好で、こんな人混みで
勝手に買い出しに行こうとした私を
心配して着いてきてくれたの。
翔「あ、落ちそう」
A「？」
翔「頭についてる花の飾り」
ふわっと伸ばされた手は
後ろで束ねた髪の辺りに優しく触れる。
それだけでドクドクと心臓が鳴る。
ダメなのに。
もう、好きになっちゃいけない人なのに。
A「…ありがとうございます」
翔「ん」
わかってるのに
一緒にいればいるほど惹かれてしまう。
惹かれるほど泣きたくなる。
どうすればいいのか
もう自分でもよくわからない。
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爽歌。(プロフ) - みーなさん» コメントありがとうございます！遅れてしまい申し訳ありません！恐らく気のせいではないかと(￣∇￣)ﾌﾌﾌｯ…♪ 気がついて下さって嬉しいです(^^) (2019年7月16日 14時) (
レス) id: 1b1d416676 (このIDを非表示/違反報告)
みーな(プロフ) - 途中で「じゃなくて」が入ってるのは気の所為でしょうか？笑 (2019年7月13日 12時) (レス) id: d1c7014bf6 (このIDを非表示/違反報告)
爽歌。(プロフ) - たまきさん» たまきさんも読者の皆様も優しくて優しい世界で私わ幸せだなって思います(Ｔ＿Ｔ)ｱﾘｶﾞﾀﾔ〜 2章も立ち上げてみたので、よろしければ遊びに来てくださいっ♪ (2018年10月23日 14時) (レス) id: 1b1d416676 (このIDを非表示/違反報告)
たまき(プロフ) - 急に自分の名前が出てきたんでびっくりした笑私なら大丈夫よ〜(^^)もうこんなことやられたら好きが止まらなくなっちゃうね！ヒロインちゃん健気だから幸せになって欲しいです( ^ω^ )いつまでも待ってるから爽歌ちゃんのペースでね( ^ω^ ) (2018年10月17日 21時) (レス) id: b049bce828 (このIDを非表示/違反報告)
爽歌。(プロフ) - ゆり:)さん» ゆりさん、コメントありがとうございます(*ﾟ∀ﾟ*)！そうですねぇ、色々思わせぶりな男子たちですね(笑) 2章も立ち上げてみたので、是非いらして下さい(*´-`) (2018年10月17日 21時) (レス) id: 1b1d416676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：爽歌。
| 作成日時：2018年8月16日 21時
