検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:22,890 hit

ページ7

土方side







近藤「それにしても、なんでこの子はこんなに傷だらけなんだ?」




土方「さぁな」




沖田「………殺人鬼………」ボソッ





総悟が小さな声で呟いた







「殺人鬼」というワードに引っ掛かり、一瞬「は?」となったが、すぐに察しがついた







俺たちの本来の目的である事件の話だ








それにしても、一瞬でも目的を忘れるたァな








俺も大概気が動転していた







鬼の副長が聞いて呆れるな









ふと、さっき換えたばかりの包帯に既に血が滲んでいることに気が付いた






まだ10分も経ってねえんだが……








出血の量が尋常じゃないことを再確認せざるを得なかった







と、新しいのに換えようと、巻いていた包帯をはずしたときだった





山崎「副長!出来ました!」





丁度山崎が湯気の上がる粥をお盆にのせて持ってきた





土方「おい、こぼすんじゃねぇぞ!」




山崎「大丈夫でs」ガダッ









近藤「あ」




土方「!ンのバカ!!」





山崎がつまづき、気付いたときには粥が宙を舞っていた




まさに「覆水盆に返らず」……いや、「お粥盆に返らず」か……





悠長なことを考えている間にも粥は放物線を描き続ける









しかし、その放物線の行き着く先を見て驚愕した







その先には痛々しい傷口を晒したバケモンがいたのだ





熱々の粥があの傷口に触れようものなら、その傷は一生モノとなってしまう




アイツはたとえバケモンでも女であることに変わりはねぇ






どうにかして防がねぇと……





そう考えていた次の瞬間だった









ボッ









突如として空中に炎が現れた




俗に言われる火の玉は赤黒く、未だ流れ続けるバケモンの血の色と同じだ





火の玉は宙を舞っている粥を呑み込み、一緒に消えていった









?「………何がしたい、人間ども」






火の玉に呆気に取られていると、急に
静かで、冷徹で、感情の一切がなく、例えるならばガラスの破片のような声が聞こえた







その声は紛れもなくバケモンの方から聞こえた






ハッと弾かれたようにバケモンの方を見る






そこには、






さっきと変わらず痛々しい傷口を晒し、
さっきと変わらず血を流し続け、
さっきと変わらず真っ白な肌をしたバケモンがそこに









  立っていた

七→←五


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした!


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
32人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 土方十四郎
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

黒鴉(プロフ) - 遅れてしまい申し訳ありません。有難うございます、どうか首をキリンより長くして待っていてください。どうにかそれに見会う作品になるよう頑張ります! (2020年7月7日 19時) (レス) id: 30a687a706 (このIDを非表示/違反報告)
就村 隆成(プロフ) - 続き楽しみにしてますね〜 (2020年6月10日 23時) (レス) id: 67a11675bd (このIDを非表示/違反報告)
kansei(プロフ) - みづきさん» 返信が遅くなってしまい申し訳ありません……。素晴らしいなんてそんな…駄作ではございますが、これからも宜しくお願い致します! (2019年10月4日 17時) (レス) id: 30a687a706 (このIDを非表示/違反報告)
kansei(プロフ) - 亜蘭さん» 遅くなってしまい申し訳ありません……。ですよね、真選組全員カッコいいですよね!これからも応援宜しくお願い致します (2019年10月4日 17時) (レス) id: 30a687a706 (このIDを非表示/違反報告)
みづき(プロフ) - なんなんですかこの素晴らしい作品は…。続き気になります!頑張ってください! (2019年9月30日 18時) (レス) id: 05a7ae8b8e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:黒鴉 | 作成日時:2019年6月10日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。