【銀魂】鬼と鬼神【土方十四郎】

二十二 ページ24

土方side





隊士「副長、Aちゃん、お昼です」





一人の隊士が昼飯を持ってきた





もうそんな時間か………





持ってきたのはカツ丼





A「……取り調べでカツ丼って、やっぱり本当なんだ」





おい、コイツ何か変な勘違いしてんぞどうすんだよ





すると、Aが昨日のおにぎりのように、カツ丼に鼻を寄せ、匂いを嗅いだ





また毒の検査か？





土方「言っとくが、コイツらは、毒なんぞを入れるような連中じゃねぇぞ」




A「………………信用、か……」ﾎﾞｿｯ





Aは小さく何かを呟くと、再びカツ丼の匂いを嗅ぎ、ゆっくりと、少しずつ食べていく





表情はないが、何も言わずに食べていることから、恐らく美味しいんだろうな





俺もマヨをかけて土方スペシャルver.カツ丼を作りかきこんだ






ふと、前方から視線を感じた




どんぶりの縁から覗いてみると、Aが俺をジッと見ている





土方「…………なんだよ」




A「……別に…」




隊士「あ、Aちゃん。気にしないで、いつもだから」




A「……止めないの？」




隊士「いやぁ�止めたところでねぇ…」





昼飯を持ってきた隊士が、フォローを入れるかのようにAに話しかけた





少し納得したのか、再びAは俺と向き合った






A「……それ」





おもむろにAがマヨを指した




？なんだ？




テメェも欲しかったのか？





土方「いるか？」




A「いらない」





Aが珍しくハッキリと、半分被せぎみに断りを入れる




うめぇけどな？

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