【銀魂】鬼と鬼神【土方十四郎】

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土方side





土方「……懐かしい夢を見たもんだ」





いつだったか、まだガキだったころに、紙芝居屋のじいさんと、約束っつーか、その場のノリで指切りをしちまったことがあった




確か、誰にも愛されない鬼神、みてぇな話を聞いて、もしその鬼神が生きていて、俺とソイツが会ったら、俺がソイツを愛してやってくれ、みてぇな内容だった…………気がせんでもない







いつの間にか忘れちまってたが、今の夢で思い出した









正直言うと、その時も今も、そんな鬼神なんぞいるわけねぇと思ってる








仮にいたとして、人間の俺が鬼みてぇなバケモンを愛するなんて、馬鹿な約束なんてしちまったもんだ






近藤「ほー、そんなことがあったのか」




沖田「いいんじゃねぇですかィ？きっと、鬼と鬼神で気が合いまさァ」




土方「総悟テメェ……」




山崎「そういえば副長。鬼で思い出したんですけど、最近のあの事件は「殺人鬼」の仕業って噂が出てるみたいですよ」





朝飯時に、紙芝居屋との約束の話をすると、それで思い出したのか山崎が「殺人鬼」の話題を出した







確かに最近殺しの事件が多い






同一犯かは分からねぇが、手掛かりの一つも残さねぇせいで、その事件は全く進展しない






敵ながらあっぱれだ









しかし「殺人鬼」……か……









土方「ソイツが人だろうが鬼だろうが、俺たちゃァ真選組だ。なるべく早く取っ捕まえるぞ」




山崎「はい！」






土方スペシャルをかっこむと、山崎を連れて見回りに出た

二→←プロローグ

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