いつか、その日まで。 (ページ6)

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大吾said.

西畑「...なんで、」

こんなはずじゃなかった。

おおにっちゃんにあんな顔させるつもりも、あんなこと言うつもりも、あの場の空気を冷たくするつもりもなかった。

そう、後悔していると足音が聞こえて、振り返ってみると今1番来て欲しい、とも、来て欲しくない、とも思っていた...

おおにっちゃんがいた。

大西「大ちゃん」

西畑「...ん、ごめん。空気悪くしてもうた。戻ろか、」

そう言って戻ろうとする足はおおにっちゃんによって止められた。

大西「大ちゃん...流星、なんかした？」

まさか、おおにっちゃんがこんなこと言ってくると思ってなくて、思わず「え、？」と聞き返してしまった。

大西「こないだの、撮影の時もなんかおかしかったし...聞いてもなんも言ってくれへんから」

西畑「...それは、」

大西「流星がなんかしたんやったらちゃんと言って欲しいし、なんか悩みあるんやったら言って欲しい。」

「そんなに流星頼りない？」って寂しそうに話すおおにっちゃんに、そうじゃないって言うより先に俺は質問を投げかけていた。

西畑「おおにっちゃん、はさ...俺の事好き？」

大西「え、...好きやよ？」

西畑「うん、...そっか。」

ぽかんとしながらも好き、と答えたおおにっちゃん。

”好き”って単語は同じでも俺とおおにっちゃんのじゃ意味が違う。

これ以上悲しませる前に、この気持ちはしまい込む。そう決めたから、俺はそれを貫く。