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流星said.
沈黙を破ったのは大ちゃんやった。
西畑「おおにっちゃん」
そう呼んでくれる声が嬉しくて、大ちゃんが起きた時から溢れそうやった涙のおかげで視界がずっと滲んでた。
西畑「おおにっちゃん、責任感じてるんやったらそれはやめて?」
大西「...だって、」
大ちゃんをこんな目に合わせといて、ヘラヘラ笑ってられるような人間とちゃう。
そう言おうとしたのに、大ちゃんは遮った
西畑「おおにっちゃんも高橋もスタッフさんも悪ない。さっきも言うたやろ?」
大西「言ってた、...けど」
西畑「もうええよ、この件は。だから...泣かんとって?」
...顔、あげてないのに
なんで大ちゃんは気づくんやろ
大西「...なんで、」
西畑「なんで、ってそんなんわかるに決まってるやろ?何年の付き合いやと思ってるん」
大西「...っ、」
西畑「俺は笑ってるおおにっちゃんが見たいけどな〜、」
そんなん言われてももう泣きすぎて笑えへん、
西畑「ええよええよ、ふふっ、今は泣き」
そう言って抱きしめてくれる大ちゃんに
...ドキッとしてしまった
なにこれ、...前と、一緒や。
...大ちゃんにキスされたあの時と。
その日は不思議に思いながらも病室を出た。
正門「ちゃんと話せた?」
大西「...ちょっとだけ、」
正門「そっか、...あ、土曜日廉こっち来るって」
大西「ほんま?!大ちゃんのお見舞い?」
正門「そうそう、一緒に行く?」
大西「行く、」
廉くんにまた相談してみよ。
この気持ちがなんなんか、...わからへんもん
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作者名:merrr | 作者ホームページ:http://twitter.com/merrr_mo_so_hs">Twitter</a>)...
作成日時:2018年11月26日 22時