【銀魂】 甘短編集！（銀（ひねりのねぇ題名ｗ（（殴

暗い部屋にはご用心。２（秋谷　喜様リク） ページ29

ドアップの辰馬。






貴)っ！？




反射的に殴る体制に入る。






だが、それより早く、辰馬に腕を掴まれ、壁に押し付けられてしまった。







辰)わざわざ来てくれて嬉しいのぅ。



貴)……なにしてんの。




動揺を悟られないよう、辰馬を睨む。







辰)そりゃぁ、好きなおなごが落ちなきゃ、奥の手も出るぜよ。






そう言って、私の顎を掴む辰馬。




貴)…離して。



辰)イヤじゃ。





だんだん辰馬の顔が近づいてくる。




貴)ぃ、やだっつってんだろ！！






暴言を吐きながら必死にもがく。



ファーストキスをこんな形で済ませたくはなかった。



だが、辰馬の力は強く、逃げられない。









吐息のかかる距離。





辰)…悪いが、わしはもう我慢できんぜよ。








その言葉を最後に、そっと唇が重なった。






貴)っ！？……ふ、っぅ…






涙が溢れた。



泣きながら抵抗するが、辰馬はまだ離してくれない。



何度も角度を変えて唇を押し付けてきた。









辰)……ぁ、そうじゃ。







やっと唇が離された。


私の片手を掴んだまま、私が持ってきたカバンを拾い上げる。






辰)ちゃんと持ってきてくれたんじゃのぅ。





言いながら、カバンを開ける。



その中には、鎖や手錠などがギッシリ詰まっていた。






貴)ぇ…




辰)使わせてもらおうと思ってのぅ。
　 自分で持ってくるなんて、Aは、とんだＭぜよ。




貴)ちがっ……し、知らなかったの！
　





辰馬の手を振りほどいて、走り出す。








だが、すぐに足は止まる。








辰馬の手が、私の腰と腕を捕まえていた。









辰)すまんのぅ、わしはもう我慢せんぜよ。
　 おんしは力づくでもわしのモノにするきに。

　
　 泣いても、叫んでも、…死んでも。


　 離さんと決めてしもうたぜよ。









耳元で囁かれる。









後頭部に強い衝撃。









サングラス越しに妖しく光る辰馬の瞳。









だんだん辺りが暗くなる。









もっと暗い部屋へ――――









ﾄﾞｻｯ









それっきり、







何もわからなくなってしまった。









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