平凡少女はトリップする2 (ページ20)

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七拾ページ20

原「ありゃおめぇが悪い」

貴方「はい…」

平「心配かけさせんなよ〜」

貴方「気をつけます……」

新「ま、無事ならいいがおんまり無理すんなよ」

斎「…副長に変な心配をかけるな」

貴方「全て頑張ります」

去る人すべてに一言一言言われ、気が参る。
だかそんなことよりある事に気づいた

貴方(本当なら千鶴に行く所に私に来たって事は少しでも原作が変わってるってこと？)

少しでも良いふうに変わってくれ、と願いながら空を見上げる

空にはデカい月に、満天の星空がキラキラと輝いていた

貴方「明日は非番だ…甘味処にいくか…」

部屋に戻ろうと扉に手をかけた瞬間、
微かに聞こえた咳の音に反応する

貴方「……総司くん？」

微かに聞こえる音を辿りに行ってみると
そこには壁に手をついて、咳き込んでいる沖田が居た

貴方「沖田さん！！」

沖「なんでもないよ」

いつもの笑みはとてもしんどそうで、
汗がポタッと落ちる

貴方「と、とりあえず捕まって下さい」

沖田の腕を掴み、肩に通し持ち上げる

沖「なに？同情のつもり？」

貴方「違います！！
ただ、心配で……」

沖「君に心配されなくても大丈夫だよ」

貴方「大丈夫じゃないです！」

沖「君になんの関係があるのさ」

貴方「そんなの……仲間じゃないですか…。
俺は沖田さんに生きてもらいたい
沖田さんともっと話したい
沖田さんと背中合わせて戦いたい」

貴方「それじゃ……ダメですか？」

沖「君は本当…変わってるね」

沖田は観念したようにやれやれ、と呆れた顔になった

貴方「変わってて結構ですよ」

ニッと沖田に笑いかけ、部屋へ送る