完璧なんです。【うらさか】

１３話 ページ15

貴女side




スマホ画面から目を離すともうさかたんの姿はなかった


瞬間、うらたんに壁に追い込まれる


そしてドンッ。言い方が悪かった。壁ドンされている



浦「俺だけには冷たいのにさ坂田やあいつには優しいんだ。やっぱり閉じ込めて俺だけしか見えないようにしてやろうか…？」


私の髪をいじりながらうらたんは低い声音で言う


貴「ち、ちが…そういう訳じゃ…」


テンパって全然言葉が話せない。このままじゃダメだ！

だってこのまま言葉が発せないと今すぐにも閉じ込めそうな勢いなんだもん！！

考えろ。この状況を打破できる方法を。この完璧な頭で。





私はうらたんの壁ドンしてない方の手を恋人繋ぎした

浦「…？」


貴「…どうしても、本命の前だと素直になれないの…その、、恥ずかしくて…私もこういうの初めてだから…」

浦「！！」



うらたんがなにかに気づいたように目を見張る

こ、これはいけたんじゃないか…？！

本命って恋愛の方じゃないけど。

言ったことに間違いはない。…はず。




浦「可愛いなぁ！！もう！許す！！」



うらたんはいきなり抱きついてきた。ほっと胸をなで下ろす

うらたんの表情も声色もいつも通りに戻っていた








さかたんねーねー!パンどれがいい?!奢ったるよ!!


坂田「既読つかないな…全部食べちゃったよ」

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