女装 ページ15
友人に女装して彼女の振りをして欲しい!と土下座された俺は、仕方なく引き受けた。
友人が用意したカツラや服を着て、した事のない化粧をして家を出る。
待ち合わせの場所に向かう途中、知り合いの顔を見つけて声をかけた。
『ガッチさん!』
「え?」
振り向いたガッチさんが、俺を見て「?」マークを浮かばせる。
「え〜と…」
(あれ?もしかして俺だって気づいてない…?)
今、自分は女装していた事を思い出す。少しガッチさんを騙してみようと
『え〜…ガッチさん。私の事、忘れちゃったの?』
いつもより高い声を出してガッチさんの腕に手を回す。
「え、あ…ちょっと離れてくれる?」
俺、奥さん居るから。と困ってるガッチさんに、ネタばらししようと思っていると
「あ、ガッチさん。浮気してる」
うっしーが現れた。
「ち、違うから!知らない女の子なんだって」
「…知らない女の子が、腕に手を回してくるの?」
『そうそう。完璧浮気だよ』
「「え…」」
『あ…』
つい、いつもの声で喋ってしまう。女の子にしては低い声にガッチさんとうっしーが驚いて、ジーッと俺を見てくる。
「凄い聞き覚えのある声だったよね?」
「確かに…よく見ると誰かに似てる」
「「……A?」」
『そうだよ』
バレたからには隠す気がないので白状して、2人に何で女装しているのか話した。
「まじでビックリした…誰だ?と思って焦ったわ」
「A、女装似合いすぎだろ」
『そうだろ?美女すぎだろ』
「いや、美女とは言ってない」
『…そこは褒めろよ』
「Aは、女装してた方がモテそう」
『女装してモテても嬉しくないわ。寄ってくるの男じゃん』
「女装してなくても、Aに寄ってくるのは男だけどな」
『え、それって…どういう意味だよ』
「「………」」
『おい。何で黙る』
なんか変な空気になった所で、友人との待ち合わせ時間が迫ってる事に気付き慌ててガッチさん達と別れて、待ち合わせ場所に向かった。
.
250人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
有栖(プロフ) - 笹塚さん» お気遣いありがとうございます!笹塚さんも気をつけて下さい(^^)暑さにダウンする事もありましたが、これからも頑張ります♪ (2020年7月26日 21時) (レス) id: a727dc9d46 (このIDを非表示/違反報告)
笹塚(プロフ) - 待ってました!夏はついつい身体を冷やしちゃって風邪ひくときがありますね・・・作者さんもお気をつけてヾ(・ω・`;)ノ (2020年7月26日 20時) (レス) id: 33e8046356 (このIDを非表示/違反報告)
有栖(プロフ) - 笹塚さん» お待たせしました!少しずつまた更新できたら良いな…と思ってます(*'▽'*) (2020年4月7日 15時) (レス) id: a727dc9d46 (このIDを非表示/違反報告)
笹塚(プロフ) - 待ってました!仲のいい人に嫌いって言われたら傷つきますよね・・・仲直り出来てよかった! (2020年4月7日 14時) (レス) id: 33e8046356 (このIDを非表示/違反報告)
笹塚(プロフ) - 有栖さん» 更新されることがうれしいんです!体調気遣ってくださりありがとうございます☆-(ゝω・)v (2019年12月3日 13時) (レス) id: 33e8046356 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:有栖 | 作成日時:2018年2月14日 19時