【antsa】公園で出会った彼は-2-【Sibaken】

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夢主視点




アナタシアの新作が投稿されて
1週間が経った。



あれからアナタシアの新作は再生回数も
コメント数も段々と伸びていってる。









今の私は大学からの帰り道。


学校に残って課題をしていたため
すっかり辺りは暗くなってしまった。



今日は家に荷物を置いてから
芝健の家に集まって皆でゲームで
遊ぶ予定だ。




自宅のアパートに着き、鍵を開けて中に入る。



靴を脱いで上がろうとした時だった。





〜♬





「っ…！？？」





メールの着信を知らせる音が
上着のポケットに入れていたスマホから鳴る。




「………。」



恐る恐るポケットに手を入れ、
スマホを取り出して画面を確認する。




「…また来てる…。」





送られてきたメールの送り主を見て、
私は重いため息を吐いた。





そのメールの送り主は叔母さん(あいつ)だった。



そのメールの内容は、簡単に言うと
「どこにいるんだ」、「帰ってこい」とかいう内容。

その内容がもっと乱暴かつ汚い言葉で
綴られていた。




ここ最近、いつもそうだった。



叔母さん(あいつ)を始めとする親戚の人達から
毎日欠かさずメールや電話が来るようになった。



電話は親戚の人全員を着信拒否にし
メールもその都度削除しているんだけど、
次から次へと送られてくるためキリがなかった。


私が雇っていた弁護士さんから聞いた話だと
親戚の人達は
「虐待の慰謝料を請求されない代わりに
今後一生私に関わらない。
冠婚葬祭にも呼ばないし連絡もしない。」
という内容の書類(念書という誓約書のようなものらしい)に確かに署名拇印をしたという。



叔母さん(あいつ)と会社が借金を抱えていたし、
会社は赤字で倒産寸前。

何より「化け物」と見下していた私に
お金なんて使いたくなかったんだろうと
思ってたけど…。


まるで彼らはそれがなかったかのように
私に執拗にメールや電話という形で
関わりを持とうとし始めた。



弁護士さんに頼み何度か厳重注意して
もらってるけどやめる気配がない。


慰謝料請求しますよ。と言っても一時的に
大人しくなるだけで効果無し。





一昨日弁護士さんとこのことについて話し合った時に
「メールや電話の履歴は立派な証拠になるから
残しておいた方がいい」と言われた。


「これ以上悪質になるようなら警察に
相談することも視野に入れた方がいい」とも言われた。



私は弁護士さんの言葉を重い気持ちで
聞くことしかできなかった。

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