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夢主視点



それから数日後。





大学から自宅に帰ってる最中。









ふと、背後に視線を感じた。








「……っ…?」








肩越しに振り向くけど、誰もいない。





不思議に思いながら前に向き直る。







するとまた視線を感じた。





その視線は…ジトジトとしてて、
ベッタリとしてて…。




非常に、気持ち悪いものだった。





「………っ!」






自然と、歩く速度を早める。




すると私の歩く速さに合わせたような足音が
後ろから聞こえてきた。




「………!!」






私は寒気に似た恐怖を覚え、ダッと走り出した。




後ろからも走る速さの足音が聞こえてきた。









幸い、アパートはもうすぐそこだ。





私は追いつかれないように無我夢中で走って
アパートの外階段を一段飛ばしで駆け上り、
自宅へと飛び込んだ。





玄関の鍵を閉めると、フッと緊張の糸が切れた。




その場にへなへなと座り込む。








「…怖、かった…。」







自分にもまだ、「恐怖を感じる」心が
残っていたんだな…と少しだけ驚いた。






「…さっきのは…なんだったの…?」






…ストーカー…?




その単語を頭に思い浮かべる。






…ゾッとした。




「…はぁ…。」





このまま考えていてもしょうがないか。



もし続くようなら警察に相談しに行こう…。





そう結論を出して立ち上がろうとしたその時。









ーーーーーピンポーン…。






という音が耳に飛び込んできた。









「!!!!!?」





私は突然響いた音にビクッ!と盛大に体を
震わせた。






その間にもまたピンポーンとインターホンが鳴る。





私は震える足を叱咤してなんとか立ち上がり、
ドアスコープを恐る恐る覗いた。









「ーーーーっ…!!!!」







私は思わず引き攣った声を上げ
扉から後退った。







ドアスコープに映ったのは、








逆立った金色の髪。

浅黒い肌。

見覚えのある粗野な顔立ち。

肩と首元にある刺青。









間違いない。









ーーーーー叔母さんの息子。







つまり、私の従兄弟だったーーー…。

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リマ - わわわわわわ!御採用とっても嬉しいです、ありがとうございます。スーサイドパレヱドかっこよくていいですよね…次のお話も楽しみにしてます!陰ながら応援してます!!! (2018年12月23日 0時) (レス) id: 7ca6700d69 (このIDを非表示/違反報告)
ムユ - コメント失礼します!撥条少女時計とかどうでしょうか。 (2018年12月16日 21時) (レス) id: 0352392d10 (このIDを非表示/違反報告)
カイム(プロフ) - コメント失礼致します。Blessingはいかがでしょう?うまくは言えないのですが、「生きて」という意味がこの小説に合うと思ったので。この小説大好きです!更新頑張ってください! (2018年12月16日 20時) (レス) id: 16f201e568 (このIDを非表示/違反報告)
tudumi1218(プロフ) - コメント失礼します!ローいりぽん先生らが踊ってたリングプレイゲームはどうですか?実際の動画とは人数は異なりますが…ご検討お願いします!! (2018年11月29日 13時) (レス) id: 83a06d5ecc (このIDを非表示/違反報告)
花家永夢(プロフ) - コメント失礼します。踊る曲であれば、「威風堂々」などいかがでしょうか? (2018年11月27日 23時) (レス) id: dcf179eb42 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まる | 作成日時:2018年7月14日 9時

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