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あのあとなんとか家に帰った。
やっぱり心配されてしまった。
僕はそんなに弱っちく見えるのだろうか。
さぶにぃが少し遅く帰ってきてもそんなに大事にはならないのに、僕が少し遅いと皆眉を下げて慌てて玄関に駆けてくる。
元から下がり眉のじろにぃなんてもう、、(失礼)
─
そんな生活を続けて5ヶ月。
理由は分からないがだいぶ痩せてしまっていた。
兄どころか学校の人達にも心配そうな目で見られる。
特に身体に不調がある訳では無いのだけど。
「今日はさ、」
僕に被さりながら耳元で囁く。
「中に、いってみようよ、」
『、?!、、、、ァ、や、!』
時すでに遅し。激しくなる動きから逃げることが出来ない。
それもそうだ。元々力がある方ではないし最近痩せてしまっているのだから。
『ん゛ぃ、や゛め゛っ!!な、か、!!ぃやッ!!!』
どんなに大きな声を出しても辞めてくれるはずなど無く。
「いいじゃん、大丈夫だよッ、ハッ、子供、できちゃうかもしれないけど、」
いやらしい笑顔を浮かべて耳を舐めてくる。
『いゃ、ぁ!!ハァッ、んャ、!あかちゃ、ん、、!できちゃ、アッ』
脳みそが働かない。
意識が朦朧としていて何言ったか覚えてないが相当なことを口走った気がする。
「おらッ、いくぞ!心して受け取れよ、!!」
『ぁ_____!!!!』
遂にここまで。
来てはいけないところまで来てしまった。
息さえ満足にできない僕と裏腹に幸せそうに満足そうに笑っている男の顔。
「はァ、大丈夫かい?初めてだったもんね。でももう体験しちゃったもん、これから続ければ慣れるから。」
訳の分からないことを言って自分のを処理していつも通りベルトを締めて立ち上がる男。
僕には最早男を見る事すらできない。
ナカが膨れて、熱くて、痛くて、
吐きそうで、泣きそうで、
男は居なくなった。きっと明日もこうなるのだろう。困った。
身体のどこにも力が入らない。
息も安定しない。目の前はまだチカチカしている。
怖い。怖かった。
得体の知れないモノを受け入れることに慣れてしまった身体に。
自分自身に吐き気がした。
腹が立つ。何も出来ない。なんて無力。
悲しむ兄の顔が見えるようで。
兄たちの様に成りたかった。
強く頼もしく、強く勇ましく、強く可憐な。
強さが、僕には無かった。
僕には何も。
僕だけのものも無い。
意味すらないのだ。
いや、こんな事を考える汚い心だけは持っているけれど。
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リエル(プロフ) - ううううううううう…終わってしまった… (2019年4月3日 23時) (レス) id: 4f0744403a (このIDを非表示/違反報告)
春斗(プロフ) - わあああ独歩とのおまけ有難う御座います好きですぅぅ…………兄弟もとい家族愛的な関係とてもよきですた……何かあった時に一郎達とは別に頼れるお兄さんで優しく見守っててくれる感じがとても微笑ましいというかもう尊い……有難う御座いました(*´ω`*) (2019年3月27日 2時) (レス) id: 8cfab7cc4c (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - 既に投票済みです……だと……?! (2019年3月1日 16時) (レス) id: 77336b66d1 (このIDを非表示/違反報告)
春斗(プロフ) - それと、もし宜しければ独歩とのおまけもあの…是非……!!!!!!! (2019年3月1日 2時) (レス) id: 8cfab7cc4c (このIDを非表示/違反報告)
春斗(プロフ) - コメント失礼致します。ドシリアスな中にちょいちょい挟まれるギャグがとても良い味を出してて、あの、全体的に好きです。(語彙力)取り敢えず四男君をずっとあれしてた男はウサポリ公にガチでしょっぴかれてたら良いなって思いました。 (2019年3月1日 2時) (レス) id: 8cfab7cc4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:須臾 | 作成日時:2018年12月5日 22時