[おまけ]山田一郎 ページ29
「なぁ」
『いちにぃ、なんでしょう。』
「お前は、あの路地裏に居る時だったり彼処に通ってる時、どんな気持ちでいたんだ。」
当番だった洗濯物を畳みながらテレビを眺めていたら突然いちにぃに声をかけられた。
ソファーの上で寝転んでラノベを読んでいたと思っていたのに、いつの間にかこっちを真剣な顔で見ている。
『あ、えと、どうしたんですか急に。』
「いや、気分を悪くしたらすまねぇな。その、、なんだ、自分だったらどうするかなと思ってな。」
今更こんな兄貴面したってな、と渇いた笑顔を零して視線を下げる。
『そうですね、、あの時、正直いちにぃ達を守るのに必死で、やっと役に立てる、力になれるんだと、、、少し嬉しかったです。』
勿論行為自体は吐くほどに嫌だったがそれでも兄たちを自分なりに守ることが出来るのが心の底から嬉しかったのも事実。
『ああすることで、僕の満たされない心をなんとかしていたのかもしれません。あは、所詮自己満足で、そんなことでいちにぃを悲しませてしまったと分かった時はもう生きる希望さえ投げ捨ててしまいましたけ、、ど、』
「後悔なんてするなよ。こんなこと言ったって、遅いかもしれねぇけどよ、」
急なぬくもりにハッとしながらその大好きな声を耳に入れる。
「、、あと左馬刻の野郎と何があった」
、あれ?今までで一番声にドスがきいてる、、?
『い、いちにぃ?』
「何かあったんだろ、大丈夫兄ちゃん怒らねぇから言ってみろ、」
肩を掴む手が痛いよいちにぃ、、
『あ、ああ、、いや何も無いで、』
「無いわけねぇだろ!!?あの左馬刻の言い草からして何か無いわけがねぇんだ、、さてはあの場の空気に乗じてアイツと、、、、!!!」
口を覆ってどんどん青ざめていくいちにぃはもう話を聞いてない。
「そ、そんなことがあってたまるか、!!大切なAはまだ譲れねぇ、、、おい、A」
『な、なんですか、いちに、ん』
この感触左馬刻さんの時にもあったような、、
いちにぃの顔がやけに近い。
『ん、ぁ、、はァ、いちに、』
「これで帳消しだ。あいつとお前は何もなかった。よし、これで大丈夫だ。」
『、、、、』
何か勘違いでしているようで身体から怒りのオーラが滲み出ているがキスされたことを黙っている僕も悪いし仕方がない、、が今自分が何をされたのかいまいち理解出来ていない。
僕もう中3、、
「いいか!もうあいつの事は忘れろ!!」
『ふふ、はい、いちにぃ』
まあこれもこれで悪くない気がする。
730人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リエル(プロフ) - ううううううううう…終わってしまった… (2019年4月3日 23時) (レス) id: 4f0744403a (このIDを非表示/違反報告)
春斗(プロフ) - わあああ独歩とのおまけ有難う御座います好きですぅぅ…………兄弟もとい家族愛的な関係とてもよきですた……何かあった時に一郎達とは別に頼れるお兄さんで優しく見守っててくれる感じがとても微笑ましいというかもう尊い……有難う御座いました(*´ω`*) (2019年3月27日 2時) (レス) id: 8cfab7cc4c (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - 既に投票済みです……だと……?! (2019年3月1日 16時) (レス) id: 77336b66d1 (このIDを非表示/違反報告)
春斗(プロフ) - それと、もし宜しければ独歩とのおまけもあの…是非……!!!!!!! (2019年3月1日 2時) (レス) id: 8cfab7cc4c (このIDを非表示/違反報告)
春斗(プロフ) - コメント失礼致します。ドシリアスな中にちょいちょい挟まれるギャグがとても良い味を出してて、あの、全体的に好きです。(語彙力)取り敢えず四男君をずっとあれしてた男はウサポリ公にガチでしょっぴかれてたら良いなって思いました。 (2019年3月1日 2時) (レス) id: 8cfab7cc4c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:須臾 | 作成日時:2018年12月5日 22時