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その次の日から、僕は約束の場所に行かなかった。

何ヶ月と通ったあの路地裏を見なくていい日が来た。
兄たちの愛をひしと受け止めた僕は行為が裏切りだということを理解した。勿論心のどこかではそう思っていたのだけど、やめる勇気が出なかったのだ。

不安で仕方がない。
毎日、元通りの日を過ごした。
窓の外は暗い。普通に学校に行って、お風呂に入って、兄たちの作ったご飯を食べて、皆でテレビを見て、今は布団。
いつものような孤独感や苦しみはない。
ただ漠然とした不安。本当にこれでいいのだろうか、今後何があるのだろう、分からない。

『兄さん達、が、、負けるはずないんだ、』

あの強い兄たちがあんな男に捕まってしまうような事は無い。そう信じていた。
信じるしかなかったのかもしれない。
罪悪感はある。それがあの男に対してなのか兄たちへの庇護欲なのか、はたまた別の何かなのかは僕には理解できないけど。
何かを裏切ってしまった心残りがどこか片隅から僕を見つめている。

恨めしそうな目で、真っ暗な瞳で、涙を流して歯を食いしばって


こちらを見ている。


.


『、ハァ、、ッ』

悪い夢を見た。得体の知れない何かに見られていたような気がする。
見慣れた部屋の扉の向こうからはいちにぃが朝ごはんを作る音が聞こえる。

冷や汗をべっとりかいて息も荒いがなんの問題もない。きっと相当嫌な夢を見たのだろう、夢は覚めたら忘れるものだ。気にすることはない。

『、、日は昇っているのだから、』


.



『あの時、あの夢がなんだったのか、僕に理解出来たのなら。』

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作品ジャンル:アニメ
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リエル(プロフ) - ううううううううう…終わってしまった… (2019年4月3日 23時) (レス) id: 4f0744403a (このIDを非表示/違反報告)
春斗(プロフ) - わあああ独歩とのおまけ有難う御座います好きですぅぅ…………兄弟もとい家族愛的な関係とてもよきですた……何かあった時に一郎達とは別に頼れるお兄さんで優しく見守っててくれる感じがとても微笑ましいというかもう尊い……有難う御座いました(*´ω`*) (2019年3月27日 2時) (レス) id: 8cfab7cc4c (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - 既に投票済みです……だと……?! (2019年3月1日 16時) (レス) id: 77336b66d1 (このIDを非表示/違反報告)
春斗(プロフ) - それと、もし宜しければ独歩とのおまけもあの…是非……!!!!!!! (2019年3月1日 2時) (レス) id: 8cfab7cc4c (このIDを非表示/違反報告)
春斗(プロフ) - コメント失礼致します。ドシリアスな中にちょいちょい挟まれるギャグがとても良い味を出してて、あの、全体的に好きです。(語彙力)取り敢えず四男君をずっとあれしてた男はウサポリ公にガチでしょっぴかれてたら良いなって思いました。 (2019年3月1日 2時) (レス) id: 8cfab7cc4c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:須臾 | 作成日時:2018年12月5日 22時

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