〃 ページ7
.
結局今日は先生に怒られた。
花壇のことを言っちゃおうかとも思ったけど、そんなことをしたら響ちゃんに何をされるかわかったもんじゃない。
ガチャッ
「おかえり〜^^」
「あ、ただいま〜^^」
・・・ん?
「きゃぁあああっ!!!な、なんで!」
「なんでって、忘れたの僕のこと」
あ、ああ・・・そういえば朝あんなことあったな・・・。
「てか、まだいたの?」
「うん、そりゃあね」
はあ・・・こいつ何なの?
「今、こいつ何なの?とか思ったでしょ」
「うん」
「否定しないんだ」
「そりゃ、隠すことじゃないし」
「ひっどいな〜w」
そう言うと彼は私の顔をじーっと見つめてきた。
「な、なに?」
「いや、警察行かないんだーって思って」
「あ、そういえばそうだね。教えてくれてありがと」
「え!?ちょっとちょっと!!待って!!」
玄関に向かおうとする私の腕をグイっと引っ張り、無理やり家の中に連れ戻された。
「あのさ〜、朝も言ったけど___」
すると彼は私を壁のほうに追いやった。
顔の横には彼の手が。
ん?え?ちょっと待って?
これっていわゆる壁ドン?
「わかってるの?・・・君、俺を追い出したら死ぬんだよ?」
彼はそう言って私の髪をなぞった。
よく考えてみれば、これはすごくヤバイ状況なのかもしれない。
ストーカーに勝手に家に入られ、警察に言ったら死ぬ、と脅迫をされているのだ。
改めて実感すると、急に恐怖で寒気がしてきた。
「・・・っふ、はっはは!!」
「へ・・・?」
いきなり笑いだす彼。
なにがなんだかわからない。
「なーに今更怖がってんの?知らない人とむやみやたらに話すなって習わなかった?女の子なんだからもっと気を付けないと、ね?」
いや、あなたが言うことじゃないでしょ!!
・・・って言うところなんだろうけど、さっきの恐怖がまだぬぐい切れなくて、うまく声が出せなかった。
「ごめんごめん、脅かしすぎた。・・・でも、嘘は言ってないからね?」
そう言って、さっきとは打って変わってにこっと笑う彼に、私は拍子抜けするのだった。
.
34人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みかん - どういたしまして(^ー^) (2018年4月16日 17時) (レス) id: ceaa3e823e (このIDを非表示/違反報告)
まっしろけ(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます!更新を待ってくださってる方がいるって分かってとても嬉しいです( ´∀`) (2018年4月16日 16時) (レス) id: e23fe7e8b5 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 更新頑張って下さい! (2018年4月16日 16時) (レス) id: ceaa3e823e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まっしろけ | 作成日時:2018年4月7日 20時