ありがとう、また明日【うらたぬき】

また明日 37 ページ41

今日は楽しくなりそうとかさっきまでは思ってたけど次はこれ。どうしてこうなるかね…。私には分かんないよ


「ちょっと待って!?Aの隣はわしやからね!?」


「ダメやって!!明らかにくろの自由になるやん!?くじ引き」


「はぁ!?Aの隣がいい人他に居るわけ!?」


皆さんお分かり頂けただろうか。寝る場所を決めるので争ってます。それも何故か私の隣です…。


ｓｈｉｍａ ｓｉｄｅ


Aの家に来てから二時間。寝る場所の取り合いを始めてから五分。
どうしてもこれは譲れない。もちろん譲らない。けど、相手が悪すぎた

くろが相手じゃなければ…。俺らは何がなんでもうらたさんをAの隣にしたいから俺が奮闘中。


「頼むから!?くじ引きな!!」


「嫌」


「ちょっ、まーしぃ手こずってるやん。はよ譲ってもらなあかんで?」


「わーっとるて!!お前は黙っとれ!!」


「はい」


コソッと耳打ちをしてきた。坂田にこの仕事の辛さを(いろんな意味で)味合わせたい。
そしてうらたさんとセンラを思いっきり叩いてやりたい。とてもとてもムカつく。

くろにどうにかしてでも譲ってもらな…。
そう考えると同時にピコンと携帯の通知音が鳴り響いた。
みんなが一斉に自分の携帯に目を移すと、


「あ、わし………チッ、良いよくじ引きで」


携帯を見終わった途端、何故か快く(舌打ち付き)譲ってくれたのにみんな驚いていた。
…一人を除いて



センラだ。



「…うらたさんもAのこと好きやったんやね」


「うらたさんには言うなよ」


「分かっとるて」


よし。色々話し合えたし、センラに一言……ん?うらたさんも…?"も"って何?"も"って。
まさか…これはワンチャンある感じか…!!頑張って欲しいわ…


「よぉし、センラ君?どうして最初からこうしなかったん」


「まーしぃとくろちゃんの言い争いが見ていて飽きなかったので」


爽やかーにクスッと笑って言ってきた。
…なんなん俺とくろの言い争いが見ていて飽きなかったって??どうゆう意味じゃコラ


「…あの、終わりました…?夜ご飯が…」


「ん、あ終わったで。時間取らせて悪ぃ」


「ううん、大丈夫」


ニコッと笑ってからキッチンに戻って料理を運んできたので手伝おうかと思ったけどやめた。
うらたさんが手伝いに行ったからな。

新婚夫婦見てぇ…。と言ったら確実に殺られる。


「じゃあ、くろちゃんはいつも通り私の隣でうらたんは一昨日と同じとこでいい?」


「うん」


「じゃあさかたんは…」

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