ありがとう、また明日【うらたぬき】

また明日 15 ページ18

「げ…絶対、顧問だ…まーしぃ助けて」


「なんで、俺に振ってくんねん。振んなや」


ドアを叩いた人物はみんな顧問の先生だ。って言ってるけど顧問の先生って誰なんだろう…?4人は来ないで来ないでって顔をしてるけど、そんな願いも虚しく


「はぁ…また自由時間してんの?」


「あ…藤吉先生…こんにちは」


部室に入ってきたのは私のクラスの担任(?)の藤吉先生だった。…藤吉先生が顧問なんだ…


「あれ?なんで花月さんがいるの?…まさか…」


「「「「してません!!」」」」


何をしたかはよく分からないけど藤吉先生が言おうとしてたことは違うのか…スゴいなハモるって


「あ、藤吉せんせ。Aは今日からうちのマネージャーになったんよ」


「あ…志麻君、そうだったのね。ごめんごめん」


「勘違いされちゃあ困りますよ…俺たちがそんなことする訳ないじゃないですか…」


何かは分からないけど誤解が解けて良かった…で、顧問の藤吉先生は何をしに来たんだろう…?


「あ、今度の学園祭の事なんだけど、こっちから多少のお金が出るからそれ使って。足りなかったら自費で」


「「「「やったー!!」」」」


「あと、そのお金が追加される方法が一つあるけど…聞きたい?」


藤吉先生は笑顔でとてつもなく気になることを言うのでみんなはテーブルから身を乗り出して聞く。…と?


「女子マネージャーのミスコンの一位を取ればそれも追加で入るんだ。7万円」


藤吉先生が7万円と言った瞬間、全員の視線が私に向けられる。…何、怖い。…女子マネージャー…?…私!?


「A、ミスコン出て!!お願い…!!」


「A、やってや!学園祭俺らが一番にしてやろうぜ!」


「学園祭、盛り上げたいんや…お願いA!!」


「嫌ならいいんですけど…お願い聞いてくれはりますか…?」


うーん…4人の軽音部の情熱は凄く分かったし、マネージャーにもさせてもらったし、お願い…聞かなきゃだよね…?


「い、いいよ…。ただし、部活動のグランプリ、一位とって下さいね!それが条件です…」


「よっしゃー!!一位とったるわー!!」


「よし、じゃあ了解も得たし説明するね。生徒会で用意される衣装を着て部のアピールをしながらも点を稼げるようなことをする。ま、モデルさん?みたいな感じ。よろしくね」



ミスコン?の説明をするとそそくさと部室から帰っていった。これを言うために来たんだ…。
ちなみにこの学園祭ではクラスのお店と部の出し物のグランプリを決めるんだ。

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