君が好き 3 Shori_Sato

君が好き 31 ページ31

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永瀬はふっと笑った。


あぁ、と永瀬がモテる理由が分かった気もした。



「なんで反論せえへんの？
お前昔からそうやけど」


「言い返そうと思っても、、なんか上手くできなくて」


「佐藤に気遣いすぎちゃう？
ここで反論したら佐藤にまでこのことが回って結果佐藤のこと悲しませるとか思ってんのやろ？」



図星をつかれる。



「佐藤のこと守ってあげたいとか思ってそうやけど思いあがんなよ？
そう思ってるうちは、守られてんのは中島やで」



「どういうこと？」



まあそのうちわかる と言い残して帰っていく永瀬。



少し先を歩いて振り向く。



「ほら、はよ城内と戦ってこいよ」






私は頷いた。



「永瀬ありがとう」


永瀬が、おう、と返事したのを聞いて

私は教室まで走った。



教室のドアを開けると


いつメンのみんなも来てていつも通りおはよーと声をかけてくる。



城内さんは私が来たのに気づいて、あからさまフンっと顔を背けた。



よし。



私は城内さんの席まで歩いていった。


城内さんの席に群がってる女子たちもみんな私を見る。

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