継子も師範も熱いようです。【煉獄杏寿郎】

命の光 ページ29

それから2日ほど経っても目を覚まさない。

大丈夫なのだろうか…



｢胡蝶！Aは…Aは大丈夫なのか！｣


｢Aは大丈夫なのだろうか！｣


｢伊黒さん、煉獄さん落ち着いてください。

心配なのはわかりますが、あのことを知っているのは柱とお館様のみです。
どうかお静かに願います。｣


｢すまない…｣



｢っ……どうして、お前がこんな目に合わなきゃならないんだ…｣


｢今は薬の服装用で眠っていますが、そろそろ起きるかと思います。


ですが、点滴でどうにか意識を保っている状態。
なにかあってもおかしくはありません。

くれぐれも、無理はさせないようにお願いしますね｣


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



‘まだあなたはこっちに来ちゃダメ’



『お母さん？』



“炭治郎と禰豆子を残して行くのか？”



『お父さん…』



“姉ちゃん！兄ちゃん達を守ってあげてよ！”



“花子は…花子はお姉ちゃんにまだ生きていて欲しいよ。”



“うわーん！”



『茂…花子…六太…』



“貴女にはまだやることがあるでしょう？


禰豆子を、炭治郎を守ってあげて。



禰豆子を必ず助けてあげるのよ。”



“炭治郎はまだ上手く扱えない。


Aがやるしかないんだ。”




“おい！起きろ！


俺をおいて逝くのか…？”


“俺はまだ君に稽古をつけたりんぞ！

早く起きるんだ。


Aが救ってくれたこの命。

救ってくれた君がこの世を去っては意味が無い。”


『だ、れ……？』


懐かしいような


そんな気持ち。


“灯し続けなさい。



命ある限り、その命の光を。”




『っ……行かなきゃ』



まだだ。


まだ終われない！！


私はまだ死んじゃいけない


血鬼術の後遺症なんかで死んでたまるか！



可愛い弟達を


大好きな恋仲を


大切な師範を


仲間を


宿敵を倒すまで死ぬわけには行かないんだ



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_


『んっ……』



｢起きたか！わかるか？｣


目を覚ますと、私の手を握って半泣き状態の小芭内さん


私の頭を撫でながら、悔しそうな顔をする師範


心配そうな顔で私を見つめるしのぶちゃん



どれだけの人達に心配をさせたかを痛感した。



『ごめ、んなさい…わ、たし…』


｢いい。喋るな。気にするな。


お前は何も悪くない。ただ、Aが生きている それだけで俺は幸せなんだ。｣

途切れさせない→←姉さん

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