師範から離れたくない 【時透無一郎】

戻って来てよ。 ページ43

鬼の始祖との戦い……最終決戦から3ヶ月の月日が流れた。


1番の重症者である竈門炭治郎は目を覚ました。


しかし………



この戦いで1番と言っていいほどに怪我が少なかった時城Aは目を覚まさないでいた。





そのため、最後の柱合会議も迎えられずにいる


毎日毎日、宇髄天元、冨岡義勇、不死川実弥


生き残った他の柱3名が訪れるも、一向に目を覚ます気配はない。



彼女の同期達4名もまた心配そうに彼女の傍に寄り添っている。





｢早く起きろやァ、、、俺、あと4年しかねぇんだぜェ、、｣




｢地味に寝てんじゃねぇ。

派手に起きろよ！｣




｢頼む。目を覚ましてくれ。｣




｢なぁ、、Aちゃん。まだ死ぬのは早すぎるって。目覚ましてよ……｣



｢時透！早く目を覚ませよ！子分が親分より寝てんじゃねぇ！｣



｢時透くんは違う人だよ伊之助。

Aは時城だ。




なぁ、俺が瀕死の時助けてくれたんだろ？頼むよ、目を覚ましてくれ。


まだお礼を言えてないんだ。時透くんにお願いされたことも達成できてない。｣



｢A？ねぇ……目を覚まして。



私、いないと嫌だよ。2人で過ごそうよ。｣




｢Aさん、いい加減起きてくださいっ………｣




声をかけ続けていたある日。



不死川が握っていた手がピクリと動いた。




『んっ………うぅ』




｢おい！！目覚ましたぞ！！｣



『実弥、お兄ちゃん……？』


｢おい！！起きたって本当か！？地味な嘘じゃねぇだろうな！｣


『宇髄さん…』



｢起きたのか…｣



『冨岡さん。』


｢良かっだぁぁぁぁ｣


｢おせぇんだよ！｣


｢起きたのか！？｣


｢A！！｣


｢Aさん！｣



『皆、迷惑かけてごめんなさい………



もう大丈夫だから。ごめんね。




ありがとう。皆、お待たせ…』

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