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17話 ページ17

は????????
この人今なんて言った?????







「え?」

「だーかーら俺Aちゃんに一目惚れしたの。」

「うぇ?????」








何を言ってるんだ?こいつは????


あ、私の夢か。さすがだな。





「夢とかじゃないからね?なんならビンタしてあげようか?」

「あ、お願いします」

「いくよ?」

「やっぱやめてください!!!!!!」


だって!!!!!!目がガチだったもん!!!!!!こわいよ!!!!!!ぴえん!!!!!!


「改めて言うと、Aちゃんのことが好きです。こんな俺で良ければ付き合ってください」









多分私はそのとき初めて嬉し涙というものを流したんだと思う。







...けど。また離れていっちゃうんじゃないかって。江口さんがそんなクズなわけが無いのに。そうやって考えちゃう。
そんなことを考えてたら嬉し涙とは別に悲しみの涙も流れてきた。




「...こんなので良いんですか?高校生とはいえ、まだ未成年で、付き合ってるのがバレたら江口さんは叩かれてそれこそ干されちゃうかもしれません。それに私は江口さんがどう思ってくれてるか分かりませんが、性格も頭も顔もスタイルも言いわけじゃないです。」

「それに構ってくれないとすぐ拗ねるし嫉妬しちゃうしめんどくさいくらい重いですけどほんとに良いんですか?」

「俺の一目惚れだって言ってるじゃん。俺の好きな人の事それ以上悪いように言うならAちゃんでも怒るよ?」

「俺はAちゃんがいいの。」

「俺はAちゃんの事が好きなの。Aちゃんを大切にしたい。今度はファンとしてじゃなくて彼女として俺を支えてくれない?」









そんなこと言われたら頷くしないじゃん。





「こんなんで良ければよろしくお願いします。」


「はぁよかったぁぁぁぁ」

「でもほんとに私なんかで良いんですか?」

「もー何回言ったら分かるの!」

「俺はAちゃんがいいの。Aちゃんこそ俺みたいなおっさんでいいの?」


「確かに江口さんはママの妹と同い年でおっさんですね」



「ねぇぇぇぇぇぇぇ」


「でもそんなおっさんの江口さんが好きなんです。リアコなんです。リアコなめたらだめですよ?」


「いひひひ笑かーわい」

そう言いながら私を抱きしめてくれる江口さん。

多分今の私の顔はがらにもなく真っ赤だ。


「江口さん絶対こっちみたらダメですからね」

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作者名: | 作成日時:2020年6月15日 22時

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