夜の野営地 ページ9
花ようにいい香りがする彼女を抱きしめると、抵抗なく首元に顔を埋めてくる。
やわらかい肌と相まって、感無量に幸せだ。
見守っていた飛信隊メンバーも、今や「良かった」と涙目になる。
A「っていうことだから、1日だけ一緒についていってもいい？」
ひょこっ…とこのタイミングでお願いされては、
断るものも断りづらい。
田永 「…っとに、この姫さんは！！
これじゃ、最初の頃と同じじゃねーか！
頑固なのは変わらずだな！」
どんな時でも、どんな目にあっても
自分の意思を貫き続ける姿に、出会った頃を思い出して田永が吐き出すと、周りも同調していつの間にか笑い合っていた。
尾平 「あははっ…！ちげーねぇ。
なんて言ったって、あの王騎将軍が根負けしたくらいだからなぁ！
Aちゃんには誰にも叶わねーって！」
「あはは！」と広がる笑い声に、Aも家族の元へ帰ってきたようで嬉しかった。
⭐⭐
もう夜も深くなり、無事彼女が帰ってきた事もあってか皆自分の天幕に戻っていく。
松左 「…姫さん、どう？俺の所で一緒に寝ない？」
A「えっ…//松左、どうしたの？」
腰に手を回して、自分の天幕に誘ってくる松左に驚く。グイグイと意外と強い力で引き寄せられるので、Aも反抗できない。
男に囲まれながら生活するのは、慣れているが隊長のAに手を出す者は居るはずもなく、こうして口説かれるのはあまり経験がない。
崇原 「おいっ！姫様になんて事してるんだ」
松左 「少しくらい俺たちに、
おこぼれが合ってもいいんじゃないか？
それにしても、
やっぱり姫さまは花のような良い香りがする」
A「ちょっ……ッ///！」
崇原 「…っ///！やり過ぎだぞ！松左！」
彼女の香りを堪能するように、靡く黒髪の中に顔を埋めると、その吐息がAの弱い部分を刺激する。
加えて無精髭が肌に当たり、ちくちくとした刺激に身体が反応してしまう。
その色っぽい顔に慌てた崇原が、止めに入る。
それがなければ、引きずられるようにあと一歩で、彼の天幕に連れ込まれる所だった。
松左を突き飛ばして奪ったAが倒れないように抱きしめるが、腕の中に美しい彼女がいると脳が認識すると途端に自分が自分で居られなくなった。
崇原 「…ッひ、姫様//！！」
確かにとても堪らない香りだ。
今すぐ抱きしめて、その匂いとやわらかい肌を男なら堪能したくなるだろう。
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ありす - この作品おもしろくて、大好きで、一気読みしてしまいました、、。こんな最高な作品を作ってくれてありがとうございます！！ (2月13日 22時) (
レス) id: a49b00a8c0 (このIDを非表示/違反報告)
さや - 最高におもしろかったです！！素敵な年末をありがとうございました！！ (12月27日 19時) (レス) id: 190fd29e8b (このIDを非表示/違反報告)
ナタデココ(プロフ) - 現在深夜4時🥺♡面白くてずっと読んでました♡続き楽しみにしております🙇♀️😊 (10月21日 6時) (レス) @page8 id: bb115dbd7a (このIDを非表示/違反報告)
かもる(プロフ) - このシリーズがとても好きです。お身体に差し障りがなければ続きが読みたいです。 (2022年5月31日 0時) (レス) id: 71b936d7a8 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 - 続き気になる 合従軍編のシーン作って欲しいです (2021年11月29日 22時) (レス) @page10 id: 1b00569172 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：09kokoa | 作成日時：2020年11月11日 16時
