仲間じゃない.3 ページ8
松左 「このままじゃ、蒙恬にいいとこ取られちまうぞ！良いのか？Aが他の男のものになって…」
信 「良いわけねーだろッ！！」
こちらに背を向けているが、
そういう所はすぐに反応するのが素直だ。
松左 「じゃあ、男として…腹くくれ」
そう言って指差した先には、意中の彼女が気まずそうに戻ってきた姿があった。戦場では男顔負けの武術でも、今はか弱く、触れたら折れてしまいそうな美しい少女にしか見えない。
戸惑い傷ついた顔に胸が痛む信。
Aの為とは言え、
さすがに皆が言う通り言い過ぎたのかもしれない。
大切な彼女を失っては、確かに意味がなかった。
おどおどとぎこちなく両者が距離を縮めていくのを
固唾を呑んで見守る飛信隊メンバー。
信 「…A、さっきは」
A「信…あのね」
信・A「「ごめんなさい！！…ッいた！」」
その時二人して頭を下げた瞬間に、
お互いのおでこがぶつかる音が響いた。
両者とも勢いよく下げたものだから、その反動で
おでこが真っ赤に染まり、二人して尻餅を突いた。
見ていた兵士達がびっくりして駆け寄るが、鳩が豆鉄砲食らったかのように驚いて、当二人は大笑いするのだった。
A「ふふっ…！もうっ…！
信ってば、ほんと石頭」
信 「何言ってだ！頑固頭のはそっちだろ！
…たくっ。
こんな頑固な女見たことねーぜ」
A「ちょっと！…それ褒めてるの？
ひどい事ばっかり言う人にはお仕置き！」
信 「おいッ！//…くすぐってぇ！
分かった！分かった！俺が悪かったよ…」
いつの間にかじゃれ合う二人を見て、自分たちが心配しなくても、何だかんだ二人は良い雰囲気でお似合いだと気づく。
信 「A…さっきは悪かったな。
お前が仲間じゃない…なんて
これっぽっちも思ったことねぇのに…」
A「…！！信…。
じゃあ、私を…飛信隊の仲間だと思ってくれるの？
また…一緒に戦ってもいいの？」
それは、初めてAが信と飛信隊に出会った頃に似ていた。父・王騎に反対され、行き場所のない彼女を信が太陽のように照らしてくれたのだ。
信 「当たり前だろっ！！」
久しぶりの笑顔は、あの頃と全く変わらなくて
思わず嬉しくて、気づけば信に抱きついていた。
A「信、大好きっ！！ありがとう！」
信 「…ああ。俺も。……大好きだ」
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ありす - この作品おもしろくて、大好きで、一気読みしてしまいました、、。こんな最高な作品を作ってくれてありがとうございます！！ (2月13日 22時) (
レス) id: a49b00a8c0 (このIDを非表示/違反報告)
さや - 最高におもしろかったです！！素敵な年末をありがとうございました！！ (12月27日 19時) (レス) id: 190fd29e8b (このIDを非表示/違反報告)
ナタデココ(プロフ) - 現在深夜4時🥺♡面白くてずっと読んでました♡続き楽しみにしております🙇♀️😊 (10月21日 6時) (レス) @page8 id: bb115dbd7a (このIDを非表示/違反報告)
かもる(プロフ) - このシリーズがとても好きです。お身体に差し障りがなければ続きが読みたいです。 (2022年5月31日 0時) (レス) id: 71b936d7a8 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 - 続き気になる 合従軍編のシーン作って欲しいです (2021年11月29日 22時) (レス) @page10 id: 1b00569172 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：09kokoa | 作成日時：2020年11月11日 16時
