刻露清秀.2 ページ44
こうして三人で笑い合える日々はいつぶりだろうか。本当に…終わったんだ。山陽の戦いが…。
大切な人の死を乗り越えて、ようやくこの場に立てた。
真剣な顔で政に向き合う。
A「改めて…父・王騎がかつて共に羽ばたこうとしていた大王様の剣として…お仕え出来ること、
心より感謝を…」
政 「感謝なら俺の方こそ…
よくあの場で、我が宿敵・呂不韋を跳ね除けて
こちらに来てくれた…A。
お前のおかげで、何もしなくても呂不韋陣営から
諸侯の有力大名が流れてきている…。
世界で一番大切な女性に守られるなど
男して…情けないが、
お前が帰る場所は、俺だ。
絶対に死ぬ事だけは許さない」
A「はい…。政。
生きて必ずやり遂げましょう。…中華統一を!」
政 「ああ。
…久しぶりにみたその顔も
また美しい。
日に日にお前は美しくなるばかり…。
やはり、戦などやめて俺のそばにずっと…。
いやもう逃げられないように、俺の部屋に…」
A「あれ?政っ…??!」
途中から、暴走が止まらなくなったのか
恐ろしいことを次々と口走る政。
Aを抱きしめて離さないことをいい事に、
怒った信がその体をひっぺがした。
信 「おい!政っ!
Aの事好きだからって、独り占めすんな!
俺だって、こいつのこと好きなんだぞ!!」
そう言って信の腕の中に捕まる。
A「し、信っ!!///」
そういえば、
彼から告白を受けるのは初めてかもしれない。
Aの赤くなる顔を見て、
自分が思いもよらない事を
言ってしまったことに気づいた信。
信 「あっ///…」
A「………っ///」
初心な二人はお互いに赤くなり、だまる。
それをこの男が、面白くなさそうに見つめる。
政 「…俺の方がAの事を愛している」
信・A「「…愛っ!?!?」」
恋する大王様は、きっと誰にも止められない。
さっきから自動的に、
視界から信が削除されているようで気になる。
信 「てか、敵多すぎだろー!!
蒙恬と王賁の強敵がいると思いきや、
まさか政までもって…」
頭を抱えて崩れ落ちる信。
政 「…ふん。それだけではない。
騰やその配下の兵士、昌平君、李牧、廉頗四天王、
先程の様子から李斯もAの事を狙っている…」
A「ええー!何情報ですか?!それ!」
政 「…調べされた」
A「えええ〜(そんなドヤ顔で言われても)」
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イルカ - とっても面白いです!!続きが気になって気になって… 更新、楽しみにしてます! (2020年11月11日 16時) (レス) id: 4dcbd5d17d (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - のだめさん» のだめさん。リクエストありがとうございます!明るいシリーズ書きたかったので早速書いてみますね! (2020年11月3日 22時) (レス) id: 32e2b69621 (このIDを非表示/違反報告)
のだめ - このシリーズの4?くらいで、もしも結婚したら的な小話あったじゃないですか、、リクエストで、呉鳳明と項翼、白麗の3人も見てみたいです (2020年11月3日 21時) (レス) id: 23c6c86966 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - 鮮花さん» リクエストありがとうございます!こっちか、外伝の方に書いてみますね! (2020年10月24日 19時) (レス) id: d89cc95811 (このIDを非表示/違反報告)
鮮花 - リクエストで、番外編で昌平君との話を見てみたいです。「甘めで (2020年10月23日 20時) (レス) id: 23c6c86966 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:09kokoa | 作成日時:2020年10月6日 22時