偽装工作.4 ページ3
突如思いっきり掴まれた手に驚いて、肩が思いっきりがビクっと揺れる。
物静かで紳士的な人だと思っていたが、
その声は情熱的だった。
姜燕 「…そんなことはありませんッ！」
A「……あ、あのっ…」
もし、自分にも好機があるのなら
彼女の瞳を自分だけのものにしたい。
…噂を聞いてから、会ってみたいぐらいにしか
知らなかったAという女性。
今目の前にいるはずなのに、
喉から手が出る程、この女性が欲しくて
しょうがない…。
これ程までに恋に身を焼かれそう想いは、
生まれて初めてだ。
ついつい女々しくも、
ずっと抱いてきた想いを告げる。
姜燕 「…あの時、
私と出逢っていたら、
恋人として、私を選んでくれましたか……？」
A「えッ！？…こ、恋人なんてそんな…
恐れ多いです…っ///」
あの時とは…初めて廉頗将軍の所へ父と共に
行った時の事だろうか…。
そういえば、姜燕さんの姿は見かけなかった。
今でこそ、輪虎さんと同じ四天王と理解できるが、
もしあの場にいたら…
姜燕さんと…
お見合いする事になっていたのだろうか？
そうした時、
自分はなんと答えていただろう…。
どこまでもいじらしく、謙虚な彼女に
いつもよりも饒舌なってしまう。
姜燕 「…なぜか、あなたと離れたくない。
このまま、此処に…
私の側にいてくれませんか？」
その言葉に俯いてしまうA。
A「……わたし、…出来ません。
戦場に戻って、最後まで戦い続けます」
彼女の戦いへの想いを聞いて、
分かっていたつもりだった。
だが、目の前に彼女を離したくないあまり
その細い身体を抱きしめた。
姜燕 「……A殿。
もう少しだけ、このままで…」
月に酔わされたのか、
このままおかしくなっていく自分に
気づかないフリをして…
今だけは、腕の中にいる彼女のぬくもりを
自分だけのモノにした。
⭐⭐
姜燕から送り届けてもらった道を馬で走る。
敵総大将の廉頗は、�狎錣鰐斉�で終わりにする�瓩噺世辰拭�
なんとしてでも、それまでに本陣について
白老将軍を守らなければ…。
だが、�猯惴廚鵬颪い帽圓鵜瓩噺世錣譴晋斥佞�
胸の中でつっかえる。
奇襲されたあの夜の再会から、
まともに話していない…。
きっとお互いに譲らないものがある。
戦う運命の中の定めだが、
彼が…輪虎がずっと自分を呼んでる気がした。
I never meant to hurt you→←偽装工作.3
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イルカ - とっても面白いです！！続きが気になって気になって… 更新、楽しみにしてます！ (2020年11月11日 16時) (
レス) id: 4dcbd5d17d (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - のだめさん» のだめさん。リクエストありがとうございます！明るいシリーズ書きたかったので早速書いてみますね！ (2020年11月3日 22時) (レス) id: 32e2b69621 (このIDを非表示/違反報告)
のだめ - このシリーズの４？くらいで、もしも結婚したら的な小話あったじゃないですか、、リクエストで、呉鳳明と項翼、白麗の3人も見てみたいです (2020年11月3日 21時) (レス) id: 23c6c86966 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - 鮮花さん» リクエストありがとうございます！こっちか、外伝の方に書いてみますね！ (2020年10月24日 19時) (レス) id: d89cc95811 (このIDを非表示/違反報告)
鮮花 - リクエストで、番外編で昌平君との話を見てみたいです。「甘めで (2020年10月23日 20時) (レス) id: 23c6c86966 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：09kokoa | 作成日時：2020年10月6日 22時
