【蒙恬】キス・ザ・ガール.6 ページ41
連れてこられたのは、
月明かりが綺麗に水面を揺らす川辺だった。
そこには、一艘(いっそう)の小舟があった。
季節なのか鈴虫や、生き物たちの命の光が
光り輝き、とても幻想的だった。
蒙恬 「A、乗って…」
転ばないように手を握って、船に乗った。
すると、同じように乗った蒙恬が
ゆっくりと櫂(かい)と呼ばれる
オールを漕ぎ始める。
ギギギッ…と音を立てて、水の中を
小船がゆっくりと突き進んだ。
水面に揺れる光と、気持ちのいい風に
Aは目を輝かせる。
そんな彼女の嬉しそうな顔に、
蒙恬も密かに微笑むのだった。
しばらく漕いで行くと、
静かに入り江にたどり着いた。
そこには、天然の木のローブのように
葉っぱがしな垂れ掛かっている。
そこの中に入ると、蛍の光が
キラキラと二人を優しく照らす。
蒙恬 「ずっと伝えたいことがあったんだ…」
そう言って、周りの景色に目を取られている
Aの手に触れる。
その真剣な瞳に、
Aも顔をそらせなくなった。
蒙恬 「………俺、Aのこと好きだ」
A 「……………っ！」
月明かり照らされた蒙恬が、目に映る。
言葉の意味を理解するまで、時間がかかったが
分かった瞬間に、いろんな気持ちが溢れ出した。
蒙恬 「こんな事、
急に言われても困るかもしれないけど、
また戦に行く前に、お前に伝えたくて…。
返事はしなくてもいい……。
だけど、俺の事…
男として真剣に考えてほしい……」
A 「…(…… 恬っ)」
いつの間にか、握られた手に引っ張られ
二人の距離が近づく…。
返事をしたくても、できないことが
もどかしい。
蒙恬 「…………A」
それでも、少しずつ近づいていく
その距離に、Aは
身を任せるように目を瞑った。
月明かりが優しく照らす川辺で、
二人はお互いの想いを確かめるように、
唇を重ね合わせた。
それは、初めて蒙恬から受けた
情熱的で荒々しいモノではなく、
包み込むように優しく、
そっと触れるようなモノだった。
唇が寂しそうに離れていっても、
しばらく手を握り合って、見つめ合っていた。
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愛羅(プロフ) - こちらこそよろしくお願いいたします。 (2020年10月2日 19時) (
レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - 愛羅さん» いえいえ！変なミスばっかりでお恥ずかしいです。速さだけは頑張ろうと思ってるので、よろしくお願いします！ (2020年10月2日 18時) (レス) id: d89cc95811 (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - 変更ありがとうございます。コメントして、直ぐに対応してくださったなんて、感激です。 (2020年10月2日 17時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - 愛羅さん» 愛羅さん。教えて頂き、ありがとうございます！さっそく修正しました。素敵と思って頂きありがとうございます。ご要望あればどしどし下さい〜！ (2020年10月2日 17時) (レス) id: d89cc95811 (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - コメント失礼致します。41ページ目の蒙恬からのプロポーズの名前変換が上手くいきませんでした。このお話の描写や、ストーリー展観等とても素晴らしいと思って、読ませていただいています。私個人の我儘なお願いではありますが、変更宜しくお願い致します。 (2020年10月2日 17時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：09kokoa | 作成日時：2020年8月25日 16時
