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Knockin' on heaven's door ページ28

龐煖 「王騎ッッッー!!」


トドメを刺そうと振りかぶった一刀


ガキィィィッッッ!!


A「騰さまっ!!」


それを止め、押し返したのは副官の騰だった。



朱龍 「Aッッッ!!」

騰と共に行動していた朱一族も、
続々と集結する。


朱龍 「小僧…ッ!、お前は王騎を!」


信 「任せろォッッ!」


急いでAを抱きかかえた朱龍。
信は倒れ行く王騎の馬に乗り、
全員が走り始めた。





騰が本陣に向かって攻め込んでいる間に
信と王騎将軍を乗せ、側面を朱一族で守り走った。


敵兵 「なんだッ!あの隊はッ?!」

敵兵 「止められねぇッ!!」



その内に、たどり着いた壁と蒙武将軍が復活し
一行は包囲網を突破したのだった。


李牧 「…無意味な死だけは許しません!

今回の戦はここまでです」


王騎敗走を受けて、
父を想う少女を思い出していた。


李牧 「…(A、せめて貴女だけは

生き残って下さい…)」


敵同士と分かっていながらも、
彼女を想わずにはいられない李牧だった。






木漏れ日が照らす山あいに、
騰がたどり着いた。

そこには、鎧に穴をあけ血だらけの主君と
胸に矢が刺さって動かない主君の娘がいた。

王騎 「誰一人として、
私の後を追うことを禁止します。

軍長を始め、一人もです。」

守れなかった……
不甲斐ない自分に、握りしめる手に血が流れる。


兵士たちは、動かなくなったAを見て
「姫様ッ!」「A様」と泣き咽びいた。


王騎 「……今回は、見事にしてやられました。


…ンフフ。全く困ったものですね。



果てなき男どもの命がけの戦い。
まったくこれだから、乱世は面白い。」


どれだけ死地に立っても、死ぬ間際であっても
その男は最後まで笑っていた。




Aの目がゆっくりと覚める。

胸に刺さっていた矢を、思いっきり引き抜いた。

自分の腕に抱かれていた孫娘の突然の行動に、
朱龍が叫ぶ。


朱龍 「……お前ッッ!!」


A「……ッッッハ」


痛みで呼吸が出来ず、生理的に涙が流れた。

それでも、やっと息ができた気がする。

抱えてくれた祖父の胸を押して、
馬を降りる。




父に、ただ父に会いたかったーーーー



王騎 「……素質ありますよ、信」


そう言って、その腕に矛を落とす。



信 「……あのっ……、ッッッ!!」


受け取った矛を見て、王騎将軍を見上げること


事切れた大将軍の姿が目に映った。

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愛羅(プロフ) - こちらこそよろしくお願いいたします。 (2020年10月2日 19時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - 愛羅さん» いえいえ!変なミスばっかりでお恥ずかしいです。速さだけは頑張ろうと思ってるので、よろしくお願いします! (2020年10月2日 18時) (レス) id: d89cc95811 (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - 変更ありがとうございます。コメントして、直ぐに対応してくださったなんて、感激です。 (2020年10月2日 17時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - 愛羅さん» 愛羅さん。教えて頂き、ありがとうございます!さっそく修正しました。素敵と思って頂きありがとうございます。ご要望あればどしどし下さい〜! (2020年10月2日 17時) (レス) id: d89cc95811 (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - コメント失礼致します。41ページ目の蒙恬からのプロポーズの名前変換が上手くいきませんでした。このお話の描写や、ストーリー展観等とても素晴らしいと思って、読ませていただいています。私個人の我儘なお願いではありますが、変更宜しくお願い致します。 (2020年10月2日 17時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:09kokoa | 作成日時:2020年8月25日 16時

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