四面楚歌.3 ページ27
ゆっくり、ゆっくりとその長い瞼が開いていく。
それだけで、なぜか
なぜか涙がとまらねぇんだ…。
お前は、俺が守るって約束したのに、
いつも無茶ばっかりしやがって…!
信 「ふざけんな…A!
俺を置いて先に死ぬなんて、
絶対許さないからなァッッッ!!」
Aの手を力一杯握り、叫ぶ信。
A「…し、ん…っ。だいじょ…うぶだよ」
弱々しくも、それでも、笑っていた。
生きている事をまるで知っていたように
王騎はフッと笑う。
そして、龐煖からの刃を身に受けながら
自分の矛に全ての力を注いだ…。
王騎 「将軍とは、百人将や千人将と同じく
役職の一つに過ぎません。
しかし…
そこにたどり着ける人間はほんの一握り。
数多の死地を超え、
数多の功を上げた者が達せられる場所です。
結果、将軍が手にするのは
千万の命を束ね戦う責任と、絶大な栄誉。
故にその存在は重くーー
故に眩い程に、光り輝く!!」
弱々しかった矛が、
ついに龐煖の首に斬りかかっていた。
得体の知れない力に、龐煖は叫ぶ。
龐煖 「き、貴様は一体何者だッ!」
その姿は、信の目にも
Aの目にも、焼き付いて離れなかった。
王騎 「…フフフ。決まっているでしょう。
…天下の大将軍ですよォッッッ!!!」
Knockin' on heaven's door→←四面楚歌.2
120人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「逆ハー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
愛羅(プロフ) - こちらこそよろしくお願いいたします。 (2020年10月2日 19時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - 愛羅さん» いえいえ!変なミスばっかりでお恥ずかしいです。速さだけは頑張ろうと思ってるので、よろしくお願いします! (2020年10月2日 18時) (レス) id: d89cc95811 (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - 変更ありがとうございます。コメントして、直ぐに対応してくださったなんて、感激です。 (2020年10月2日 17時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - 愛羅さん» 愛羅さん。教えて頂き、ありがとうございます!さっそく修正しました。素敵と思って頂きありがとうございます。ご要望あればどしどし下さい〜! (2020年10月2日 17時) (レス) id: d89cc95811 (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - コメント失礼致します。41ページ目の蒙恬からのプロポーズの名前変換が上手くいきませんでした。このお話の描写や、ストーリー展観等とても素晴らしいと思って、読ませていただいています。私個人の我儘なお願いではありますが、変更宜しくお願い致します。 (2020年10月2日 17時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:09kokoa | 作成日時:2020年8月25日 16時