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四面楚歌 ページ25

龐煖との激しい打ち合いを、兵士達が見守る中…
その存在は突如現れた。


なんと、背後に4万を超える趙国の軍勢が迫り、
6千の秦国軍の背を討ち始めた。

次々と殺されていく秦国の兵士たち。
飛信隊の目にも、敗北が迫ってくるのを感じていた。もはや大将の一騎打ち所ではなくなり、乱戦状態の戦場。


A「父上行ってください!
…私が龐煖を止めてみせますっ!!」


王騎 「やめなさいッ!Aッッ!

下がりなさいッ!!!」


王騎が叫ぶも聞かず、突っ込んでいくA。
龐煖からの刃を受け流すも、

刃の重さが全身に響き、怪我した場所から血が噴き出した。


A「……ぐぅッ」

激しい痛みで目眩がする。気を抜くと意識が飛んでしまいそうだ。
Aに迫り来る刃を今度は王騎が弾き返した。


王騎 「下がりなさいッ!!


言うことを聞くのですッ!」

その怒りに満ちた鬼神の如き形相は、死地に立っても笑っていた王騎には、考えられないものだった。


A「嫌ですッ!!
…死んでも父上を守ってみせます!!」


それでも目の前の襲いかかってくる敵を斬っていく。


王騎 「全く…貴女という娘は…!

帰ったらお仕置きですよぉッ!!」



A「私の頑固さは、父上譲り…ですっ!」



龐煖と睨み合う王騎の背に、
襲い来る趙国兵から守るA。
初めての親子の共闘は、思いもよらぬ死地になってしまった。


その中で逃げようにも、龐煖が立ちはだかり
王騎とAは足止めを食らっていた。
この絶望的な環境に、兵士たちは負けを悟りみな武器を落としていく。


ただ、歴戦を重ねてきた王騎にとって
死地はここではないと分かっていた。



王騎 「この死地に力づくで活路をこじ開けますッ!


皆の背には、
常にこの王騎がついていますよッ!」


皆、王騎の激に飢えた獣のように
敵を殲滅していく。


死地の中で、傷つきながらも
Aも必死で剣を振るった。



そんな中、
その背後に人知れず迫り来る隊があった。


王騎 「我、まさに死線にありーーーー。」

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愛羅(プロフ) - こちらこそよろしくお願いいたします。 (2020年10月2日 19時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - 愛羅さん» いえいえ!変なミスばっかりでお恥ずかしいです。速さだけは頑張ろうと思ってるので、よろしくお願いします! (2020年10月2日 18時) (レス) id: d89cc95811 (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - 変更ありがとうございます。コメントして、直ぐに対応してくださったなんて、感激です。 (2020年10月2日 17時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - 愛羅さん» 愛羅さん。教えて頂き、ありがとうございます!さっそく修正しました。素敵と思って頂きありがとうございます。ご要望あればどしどし下さい〜! (2020年10月2日 17時) (レス) id: d89cc95811 (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - コメント失礼致します。41ページ目の蒙恬からのプロポーズの名前変換が上手くいきませんでした。このお話の描写や、ストーリー展観等とても素晴らしいと思って、読ませていただいています。私個人の我儘なお願いではありますが、変更宜しくお願い致します。 (2020年10月2日 17時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:09kokoa | 作成日時:2020年8月25日 16時

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