才色兼備.5 ページ21
安心して笑いあったのもつかぬ間…
王騎将軍自らが、飛信隊の前に現れた。
信 「王騎将軍ッ！！」
Aの隣に戻ってきた信が、叫んだ。
⭐
王騎 「一夜にして飛信隊は半数以下…。
辛くはないですか？童 信」
信「……今は深く考えないようにしてる。
そうしねぇとこの場に蹲って、
足が前に出ない気がするんだ…。
だけど、死んだ奴らはそんなこと望んでねえ。
だから、
今はこの36人とAとで、戦って
どうやって武功を上げるか
それしか考えてねぇ…。」
意気込む信を見て、フッ…と微笑む王騎。
王騎 「……ココココ。
せっかく励ましてやろうと思ったのに
その必要はなさそうですねぇ…騰」
騰「ハッ。つまらぬガキです」
王騎 「あなたの姿勢は悪くないですよ。
…童 信。ですが、
Aは飛信隊で戦うことを禁止します」
A 「…っ！！」
飛信隊・一同 「「「「なッッ！！」」」
信 「なんでだッ！！」
王騎 「……A。
その怪我では、足手まといです。
後方に下がって休んでいなさい。
…それでは行きますよ。
決戦が近づいています。」
A「……っ、父上っ！！」
敵将の首を上げた武功にも触れず、
去って行こうとする王騎…。
Aの叫び声も届かない。
手を伸ばしても…届かない。
どんなに頑張っても、認められない。
そんな傷ついた表情をするAに
飛信隊のメンバーも同じように胸を痛めた。
⭐
そこに、一人立ちはだかった者がいた。
信 「なあ、王騎将軍…
Aのこと……
もう少し認めてやってほしいんだ。
親子の間に何があるかなんて
俺にはわかんねぇけど…
こいつが王騎将軍のことが大好きで、
どんなに傷ついても、倒れても、
それでも守ろうとするくらい…
将軍の事が何よりも大切なんだってことは、
わかる。
Aを信じて、
戦に参戦させてやってくれ。
そのかわり、
Aの事は俺が死んでも守るッ！」
その言葉に、自然とAの頬に涙が伝う。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 120人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「逆ハー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
愛羅(プロフ) - こちらこそよろしくお願いいたします。 (2020年10月2日 19時) (
レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - 愛羅さん» いえいえ！変なミスばっかりでお恥ずかしいです。速さだけは頑張ろうと思ってるので、よろしくお願いします！ (2020年10月2日 18時) (レス) id: d89cc95811 (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - 変更ありがとうございます。コメントして、直ぐに対応してくださったなんて、感激です。 (2020年10月2日 17時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - 愛羅さん» 愛羅さん。教えて頂き、ありがとうございます！さっそく修正しました。素敵と思って頂きありがとうございます。ご要望あればどしどし下さい〜！ (2020年10月2日 17時) (レス) id: d89cc95811 (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - コメント失礼致します。41ページ目の蒙恬からのプロポーズの名前変換が上手くいきませんでした。このお話の描写や、ストーリー展観等とても素晴らしいと思って、読ませていただいています。私個人の我儘なお願いではありますが、変更宜しくお願い致します。 (2020年10月2日 17時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：09kokoa | 作成日時：2020年8月25日 16時
