水魚之交.5 ページ3
昨夜、李牧と離れてしまったカイネは
空に昇る煙を見た瞬間に、心が希望に満ちた。
カイネ「李牧様が生きている！」
急いで、一旦来た場所まで戻り、
馬を一頭調達して夜に上がった煙の方へ足を進めていた。
獣道を馬に乗って走るのは難しく、
夜通し引いて歩いた為
気づけばもう朝日が昇っていた。
ご無事を祈りながら、主君がいるであろう場所まで
必死に体を動かした。
★
〜李牧side〜
人の温もりというものが、こんなにも孤独を癒してくれるとは…。
Aと抱きしめ合って、眠りについた李牧。
生殺し状態で眠れない…と思いきや、
自分でもびっくりするくらい安心して熟睡することが出来た。
朝日が昇る中で、
あたりはより冷たい空気で凍てついている。
Aが寒くないように…と
彼女の身体を抱き寄せると
嬉しそうに、李牧の胸板にその頭をこすり付けてきた。
李牧 「………///」
Aの身体は小さく、
李牧の腕の中にすっぽりと包まれていて
その寝顔も可愛らしく……愛しい。
こんなにも愛しさを感じた存在は、
今までなかった。
自分が守るべきものだと、錯覚してしまいそうだ。
瞼を閉じて、もう一度、
優しく眠っているAを抱きしめた。
★
カイネ 「はぁ…、はぁ……！
あれは李牧様の羽織！」
険しい山道を馬を連れて歩く。
長い道のりを歩いてくると、見覚えのある主君の着物が遠目に見えた。
急ぎの足を進めると、驚愕の景色を見ることにある。
カイネ「…………ッッッッ(李牧様が！！
…女と裸で抱き合っている！！)///」
心臓が口から出そうになり、
見てはいけないもの見たように
咄嗟に草陰に隠れてしまった。
顔から湯気が出そうな程真っ赤にさせたカイネは、両手で顔を覆う。
カイネ「……///(どうなっているだ！
…私はどうしたらいいのだ…)」
かつない場面にいつも冷静なカイネでも、
思考が停止した。
草陰であたふたと慌てる彼女の横で、連れてきた馬は吞気に道草を食べていた。
★
夢の中のAは、黒くて自分のより大きい塊が近づいてくる感覚に襲われていた。
禍々しくて、恐ろしくて、恐怖しか感じないモノ。
「力」と「破壊」の権化のようなその塊が、遠くもない山で雄叫びを上げた瞬間に…
身体が勝手に飛び起きた。
A「……？」
カイネ 「……ッ！！
……服着てる！！涙」
起き上がった瞬間、草むらに身を隠して
半泣きの女性と目があう。
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愛羅(プロフ) - こちらこそよろしくお願いいたします。 (2020年10月2日 19時) (
レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - 愛羅さん» いえいえ！変なミスばっかりでお恥ずかしいです。速さだけは頑張ろうと思ってるので、よろしくお願いします！ (2020年10月2日 18時) (レス) id: d89cc95811 (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - 変更ありがとうございます。コメントして、直ぐに対応してくださったなんて、感激です。 (2020年10月2日 17時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - 愛羅さん» 愛羅さん。教えて頂き、ありがとうございます！さっそく修正しました。素敵と思って頂きありがとうございます。ご要望あればどしどし下さい〜！ (2020年10月2日 17時) (レス) id: d89cc95811 (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - コメント失礼致します。41ページ目の蒙恬からのプロポーズの名前変換が上手くいきませんでした。このお話の描写や、ストーリー展観等とても素晴らしいと思って、読ませていただいています。私個人の我儘なお願いではありますが、変更宜しくお願い致します。 (2020年10月2日 17時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：09kokoa | 作成日時：2020年8月25日 16時
