羞花閉月 ページ7
秦王 嬴政と共に、王都奪還から数ヶ月。
こんなに何度も平地の民と、
面会するのは、あまりないことだ。
だが、それが恩師とかつての旧友の
忘形見と聞いて、嬉しくないはずがない。
……この日をどれ程待ったことか。
ずっとお前に逢いたかったぞ。
ーーA
1.
楊端和 「我が山の王 楊端和である。」
山の民が左右ズラッと並び、玉座にいる山の王 楊端和の足元には狂犬達、背後には孔雀の羽根など、まさに豪華絢爛の一言だった。
そして仮面を通して発せられる声は、
男か女かも分からないくぐもった声だった。
祖父・龍を筆頭に、隣にA。
後ろに蒙恬と王賁がそれぞれ控えていた。
楊端和 「A龍からお前の話は聞いている。
顔を上げて、名を名乗れ。」
A 「…お初にお目にかかります。
A一族、灸の一人娘 Aと申します。」
まっすぐ顔を上げて、楊端和を見つめる目は
とても美しく、透き通った輝きを秘めていた。
その瞳に見つめられると、楊端和は、
驚きと、嬉しさと、運命を感じずには居られなかった。
王座から立ち上がり、不気味な仮面を外す。
王の急な行動に、バジオウやタジフ達にも動揺が走る。
仮面の下から現れたのは、美しい女性の顔だった。
楊端和 「Aよ…。
もう少し近くでお前の顔を見せておくれ。」
A「(ぽっー)……は、はいっ!//」
楊端和に思わず見惚れてしまい、赤面させながらも
、数歩近くに歩く。まだ足りない…と言わんばかりか、今度は王自らAの目の前までいき、その顎に手をかけて顔を上に向かせた。
美しい女性同士が見つめて合う中で、
山の民も少なからず赤面する者も多い。
…その者への警告なのか、祖父・龍は睨みを聞かせる。
楊端和 「…………本当にお前は、
A宝にそっくりだ。だか、目元は母親の灸に似てる。
………ずっとお前に逢う日を待ち望んでいた。
A」
その手でAの顔を撫で、優しく微笑む楊端和を見て、女の身でありながら、その美しさに圧倒された。
楊端和 「 平地の民であるにも関わらず、A一族の者とは密かに交流があり、我ら山の民とも共闘してよく敵を殲滅した。
そして…お前の祖母、A一族の元首領・A宝は私の恩師だった。」
A&蒙恬&王賁 (((!!!)))
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とも(プロフ) - ついに信が出てきた!絡みが待ちきれません…!!楽しみです! (2020年8月7日 21時) (レス) id: 2ea7dae655 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - あさん» コメありがとうます。嬉しいです。一応原作沿いで行きたいので、まだまだ道のりが長いです…。笑 色んなお話計画しているので、よかったらお付き合いください。 (2020年8月5日 17時) (レス) id: f05c1b9b36 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - あさん» 私も蒙恬一番好きです。でも書いていると王賁も不思議と好きになってきます。色んなキャラと絡ませていきたいので、複数ENDになるかもです、お楽しみに。 (2020年8月5日 17時) (レス) id: f05c1b9b36 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - ののかさん» コメありがとうございます。更新みてくれて嬉しいです。お気づきかもしれませんが、更新後は誤字脱字も多いので、ちょこちょこ修正してます(笑)これからもお楽しみください。 (2020年8月5日 17時) (レス) id: f05c1b9b36 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 蒙恬と王賁が好きすぎる…!この小説の言葉使いが上手で感動してます!この回で蒙恬と結ばれたら、王賁と結ばれる小説も次書いていただけたら本当に幸せです!!頑張ってくださいずっと応援してます!投稿楽しみです! (2020年8月5日 10時) (レス) id: 2ea7dae655 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:09kokoa | 作成日時:2020年8月2日 12時