鏡花水月.6 ページ4
A「…二人ともどうして?」
蒙恬 「A。俺たちに隠し事なんてできると思った?」
王賁 「……危なくなったら呼べと言ったはずだ。
一人で抱え込むな。」
A「……でも、これは私の個人的なことだから、二人を巻き込めないよ」
蒙恬 「はぁぁ。俺たちってそんな頼りない?
少なくとも、そこいらの兵士達より腕は立つと思うけど」
王賁 「つべこべ言わず、黙って守らせろ。
…その為に来たんだ」
蒙恬 「Aが背負ってるもの、俺たちにも背負わせて?」
そう言って武器を手にする二人は、
今まで見た中で一番頼りになった。きっと何を言ってもしょうがないと理解したのか、意地は消え、感謝の気持ちで目元に涙がたまった。
A「恬っ!王賁くんっ!…大好きっ!//」
蒙恬&王賁 「(可愛い………)」
嬉し泣きしている彼女を見て、その存在を守ることができ、二人は来て良かったと心の底から思った。
✴
ザクッザクと足場が悪い山中を歩く。
馬を捨てた為、体力を消耗されるが、
真夏の夜空はとても澄んでいて、星が綺麗に輝いている夜だった。まるで、大切な人達が空から見守ってくれいるようだと…Aは思った。
王賁 「だが、あくまで噂というだけで、実在する確証はあるのか?」
A「ここら辺まで来ると、山の民の領域まで入ってるはず。…そこで彼らに問いかけるしかないわ」
蒙恬 「シッ!!二人とも囲まれてるッ!」
蒙恬の呼びかけに、三人は足を止めた。
地上でない。木々の上に人の気配が複数人感じたとられる。いつ攻撃してもいいように、三人は背を合わせ、武器に手をかけた。
すると、異様なお面をつけた裸の男達が、続々と出てくる。喋りかけてくる言葉は山の言葉なのか、理解出来なかった。その中に一人、リーダー格らしき男が腕を組んで前に出る。
バジオウ 「去レ。ココハ我々ノ世界。
平地ノ民ガ来ルベキ場所デハナイ!
女子供デナケレバ、両目ヲ抉ッテ滝二落トシテイル。」
A「まって!お願いっ!
聞きたいことがあるだけなの!
私はA一族のAっ!
もし、山の民の中に、
A一族の生き残りがいたら教えてほしい!」
そう叫び、マントから顔を出したA。
服装から女だと分かっていた山の民だったが、
その顔はとても整っており、まさに絶世の美女と言っても差し支えない。
山の民一同 (((めちゃめちゃ可愛い)))
ある意味、平地と山の民の心が統一された瞬間だった。
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とも(プロフ) - ついに信が出てきた!絡みが待ちきれません…!!楽しみです! (2020年8月7日 21時) (レス) id: 2ea7dae655 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - あさん» コメありがとうます。嬉しいです。一応原作沿いで行きたいので、まだまだ道のりが長いです…。笑 色んなお話計画しているので、よかったらお付き合いください。 (2020年8月5日 17時) (レス) id: f05c1b9b36 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - あさん» 私も蒙恬一番好きです。でも書いていると王賁も不思議と好きになってきます。色んなキャラと絡ませていきたいので、複数ENDになるかもです、お楽しみに。 (2020年8月5日 17時) (レス) id: f05c1b9b36 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - ののかさん» コメありがとうございます。更新みてくれて嬉しいです。お気づきかもしれませんが、更新後は誤字脱字も多いので、ちょこちょこ修正してます(笑)これからもお楽しみください。 (2020年8月5日 17時) (レス) id: f05c1b9b36 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 蒙恬と王賁が好きすぎる…!この小説の言葉使いが上手で感動してます!この回で蒙恬と結ばれたら、王賁と結ばれる小説も次書いていただけたら本当に幸せです!!頑張ってくださいずっと応援してます!投稿楽しみです! (2020年8月5日 10時) (レス) id: 2ea7dae655 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:09kokoa | 作成日時:2020年8月2日 12時