・ ページ25
――――――
1月28日。…私の誕生日。
伏「!…、うす」
『おはよ〜』
恵の目、赤いな。
昨日、泣いてくれたんだろうか。
こそばゆいような、有難いような。
でも、私は知らないフリをする。
私が泣いてしまいそうだから。
伊「…Aさん!2分遅刻です!早く行きましょう」
『ごめんね〜!行こっか』
私は今日も、任務へ向かう。
そして夜、悟と約束をした。
早く任務を終わらせて帰ろう。
伊「本日は1級呪霊2体と特級呪霊1体です。」
『…ん〜。目黒の特級もやっちゃっていい?』
伊「!?…め、目黒に特級が!?」
『いるね。まだ子供だから動けないけど。面倒になる前にやっとくよ』
伊「…はい!お願いします。」
私は、最期は人の役に立てるよう、この力を
思いっきり、悔いのないように使いまくって死にたい。
______________________________
『…はぁ。つっかれたー』
任務プラスの目黒の特級を無事祓って、一息つく。
『子供のくせにしぶとかったな〜。やっといて良かった〜』
突如、クラっと目眩がする。
『?!、う、わ』
??「A!!!」
ナニかに支えられた私の体は震えていた。
五「僕の仕事終わったから夜まで待てなくて来た…、A、もう休もう。」
『…ありがたいけど、私はまだ…』
五「やだ!!!!休んで、お願い…。」
そう言っても…延命される訳じゃない。
五「意味ないって…分かってるんだ。でも、僕はまだ君の死が受け入れられないみたい…。割り切ったつもりだったんだ…、駄目だね、僕。」
『…悟…』
震える手で悟の頬を撫でると、
その手に雫が落ちた。
『______悟、泣いてるの?』
五「…こんな時に泣かない奴とかいるかよ」
『悟は優しいね…』
笑えてるか分からない私の顔を、
悟は雫をひとつ落としながらじっと見つめた。
今にも涙腺がゆるみそうな悟を、
優しく撫でた。
___________嗚呼、死にたくないなあ
1529人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もっちり - めっちゃ感動した! (2022年7月29日 12時) (レス) @page32 id: e168c4a89f (このIDを非表示/違反報告)
あまおう(プロフ) - 最高…! (2022年2月11日 7時) (レス) @page33 id: 3b3b69feb8 (このIDを非表示/違反報告)
cosumo - 原作より面白かったと思うのは罪でしょうか、、、 (2021年10月23日 15時) (レス) id: 7be9c28f97 (このIDを非表示/違反報告)
まりか - ハッピーエンドを....!!! (2021年4月4日 16時) (レス) id: 05ec772de1 (このIDを非表示/違反報告)
パンの耳(プロフ) - 涙袋崩壊しました、、 (2021年2月18日 2時) (レス) id: 6f68a4d609 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花音 | 作成日時:2021年1月23日 22時