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伊地知くんは悟の補助監督として出ていて、他も皆忙しいらしく私と恵はバスと電車で帰ることになった。
伏「ほんとにすみません。俺が手こずったせいで」
『大丈夫だってば。私もともと今日オフだったし』
伏「尚更じゃないですか!!」
『フフ。気にしなくていいよ。祓うの好きだし。』
嘘、ほんとは今月初めてとれた休みで
少し舞い上がっていた。
肩と腰はキシキシ言って痛いし、歳を感じさせられる。
『恵、お腹すいたでしょ〜。ファミレス寄ってく?』
伏「…でも、俺財布持ってきてなくて、」
『いいの、私が奢るから。さ、入ろ〜!』
伏「あ、ちょ!」
カランカランと音が鳴る。
その音は私が仙台にいた頃働いたカフェで鳴っていた音にそっくりで、少し疲れが癒えたように感じた。
「何名様でいらっしゃいますか?」
『2人です、禁煙席でお願いします』
「かしこまりました。」
私たちは案内された座席に座る。
伏「…俺ほんとに何もかも…」
『恵は気にしすぎ!私だって悟と同い年の大人だよ?もっと頼ってよ』
伏「……」
恵は下を向いてしょんぼりしてる。
責任感の強い子なのかな。夏油くんみたい。
私はそんな恵の前でメニュー表を開く。
恵もハッとしたようでメニュー表をとった。
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『美味しかったねぇ〜!あのハンバーグ!』
伏「はい。スープも…。ありがとうございます」
『ん。どういたしまして。』
私たちは帰りの電車に揺られている。
やば、眠くなってきた。
さすがに今月休み無しは身体にこたえたかな。
どうしよ、めぐみ、のまえ…な、のに………
伏「…?Aさん?」
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もっちり - めっちゃ感動した! (2022年7月29日 12時) (レス) @page32 id: e168c4a89f (このIDを非表示/違反報告)
あまおう(プロフ) - 最高…! (2022年2月11日 7時) (レス) @page33 id: 3b3b69feb8 (このIDを非表示/違反報告)
cosumo - 原作より面白かったと思うのは罪でしょうか、、、 (2021年10月23日 15時) (レス) id: 7be9c28f97 (このIDを非表示/違反報告)
まりか - ハッピーエンドを....!!! (2021年4月4日 16時) (レス) id: 05ec772de1 (このIDを非表示/違反報告)
パンの耳(プロフ) - 涙袋崩壊しました、、 (2021年2月18日 2時) (レス) id: 6f68a4d609 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花音 | 作成日時:2021年1月23日 22時