第二章 ページ2
Aは友達と参拝に来ていた。
A「あけおめー!」
友「久しぶりだね!」
一週間会ってないかくらいなのに
一年会ってないかのように喜ぶ二人。
友「あ、A、着物可愛い!」
A「そう、新調したんだ♪」
そんなことを喋りながら屋台を見て回る。
A「参拝客多くない? 知り合いに会いそう……」
友「そうだね〜……あ! 松野の六つ子がいる!」
参拝列を上から順に目で辿る。
A「は? 誰、それ」
友「知らないの〜!? 超有名六つ子だよ!?」
友達があまりにもはしゃぐので、
Aは友達の指先から六つ子を目で追った。
……うーん、見たことあるっけな?
友「えー、初詣で六つ子に会えるなんて
今年はいい年になりそう!」
Aは大喜びしている友達を冷めた目で見た。
A「でもそんなユーメージンなら次元違うもん、私とは。興味ないなぁ〜……」
友「……冷めてるね、A」
A「……言われる。
……あ、クレープ食べない?」
話題を変えたいが為に周りを見渡し、
パッと目に付いたクレープ屋の屋台を指さす。
友「私ストロベリーチョコ、
奢ってよ、新社会人サン?」
A「いや、あなたもでしょ」
友「……そうだっけ?」
クレープを食べながら参拝の列を辿っていくと、
トト子「あ、Aたち! あけおめー!」
知り合いのトト子が。
友「トト子じゃん! ね、前いれてよー」
トト子「うん、いいよ! 私も一緒にまわっていい?」
友「いいよ! ね、A?」
友達が上手く交渉してくれたお陰でもう宮は目の前だ。
A「あ、うん」
前の人があの例の六つ子だとは露知らず、
その六つ子達が自分をガン見していることにも
今はまだAは気づいていない____
花梨琳
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サクラ - 更新楽しみに待ってます! (2017年6月11日 15時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
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