その19っ吸魂鬼の方が怖いわ！ばーか！！ ページ19
なんて酷い始まりだろう。
頭をクラクラさせながら、翌日朝食をとりに行く為ハリー君達と大広間へ向かった。
まだ昨日の恐怖が残っていたのだ。
「うぅ、ロン君。フレッド、私の事怒ってなかった？」
「特に何も言ってなかったよ？少し話は聞いたけど、仕方ないさ。吸魂鬼を前に気を引くような事をして最悪…、なんて事にならなくて良かったよ」
お互いホッと一息。昨日の校長先生の話で、学校に吸魂鬼達が何体か警備でやって来ている。なんて聞いた時には卒倒ものだったが、今ようやく少しだけ空腹の芽が顔を出してきた。
「ハリー君は？その、倒れたって聞いたけど体調は？」
ハリー君は少し恥ずかしそうに頬をポリポリかいたあと
「うん、大丈夫…」
と、歯切れ悪く答えた。…別に恥ずかしい事じゃないのに。
(男の子ってなぁ…)
私はハーマイオニーと目線を配らせ、一緒に肩を竦めた。
四人揃って大広間へ向かうと、ドラコ君が気絶する真似をしてスリザリン生達を沸かせている、大変失礼極まりない姿が目に入った。
「知らんぷりよ」
「そうそう、知らんぷりしてハリー君。全く最低だよね！」
ハーマイオニーに続けて彼にそう伝える。そして、スリザリンの友人がどれだけ失礼か伝えようとした時。
「あーら、ポッター！吸魂鬼が来るわよ〜！！」
なんて言ってパンジーが脅かそうとする。なんだあのパグ犬みたいな顔して！ディメンターそんな顔じゃないし！！ディメンターの方が怖いし！謝れ！吸魂鬼に！！
キッと睨みながらプンプン、席に座る。ハリー君の隣に座っていたジョージが「なにかあったか？」と聞いてくる。
「マルフォイのやつ」
と、ロン君がスリザリンのテーブルを睨みつけながら言うと、うんうんと落ち着いて頷く。
「今じゃあんなに気取ってるがなぁ。吸魂鬼が来た時なんか、こっちに駆け込んで来たんだ。なあフレッド、Aちゃん？」
「漏らしかかってたよなー」
「それは分からないけど…」
思わず苦笑で返す。だけど、自分だってあんなに怖がってたのに、ハリー君を馬鹿にするなんて失礼な人だよなぁ！私のお友達だけど、こういう所は何とかしてほしい点だな！うん！！
「だけど、ありゃ楽しいもんじゃないさ。Aちゃんも、殆ど発狂寸前だったしな」
「あれは、あれはほんと無理だよ…。フレッドが指入れてくれなきゃ叫んでた…」
「おかげで素敵な指輪をくれたもんなー」
スラリと見せた親指には私の歯型が、くっきりと。
私は再度頭を下げた
その20っ嘘だろ！いつの間に？！→←その18っぎゃー！オバケだー！！
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レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです！続きが気になります！ (2018年12月8日 0時) (
レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
カノン♭(プロフ) - カイナさん» 心躍る嬉しいお言葉です！！一度執筆を開始した身、なんとか時間を見つけこの週末に執筆したいと思います！！！ (2018年8月25日 13時) (レス) id: ac2788321e (このIDを非表示/違反報告)
カノン♭(プロフ) - Teke Raさん» お待たせしてしまい申し訳ございません！とても嬉しいお言葉ありがとうございます！了解しました、この週末、時間を見つけ執筆致します！！！！ (2018年8月25日 13時) (レス) id: ac2788321e (このIDを非表示/違反報告)
カイナ - 更新してくれませんか？ (2018年8月17日 21時) (レス) id: 1b390c81ea (このIDを非表示/違反報告)
Teke Ra(プロフ) - すいません！！帰って来てください！！この後の展開が物凄く気になります！！更新再開して欲しいです！！ (2017年9月9日 20時) (レス) id: 8ce3839a41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カノン♭ | 作成日時：2015年7月25日 23時
