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「そういえば山田太一なんでここにいるの？」
「硝子ちゃんと一緒にいたいからー、でも硝子ちゃんまだ仕事がたくさん残ってるから私はお迎えたのんだんだーっ」
迎え？
山田太一が迎え頼みそうなのって…と頭を巡らす
硝子は飲んでるから除外
伊地知とか他の補助監督か？
でも誰もいる気配ないな…
「あ！もしもし！」
考えを遮るように鳴った着信音に慌てて電話に出る山田太一
ニコニコ笑いながら話している様子に胸の内にどうしようもない何かが蠢くのを感じた
「ええ？いいよいいよ、ありがと！直ぐそっちに行くね」
「ーーーねえ」
「ん？」
「誰」
自分で思うよりもずっと低い声が出た
通話を終えた山田太一も僕の様子に目を見開いて驚いている
「……どうして言わないといけないの？」
恐らく俺の胸に渦巻く危うい感情を察したのだろう、山田太一は相手の名前を出そうとしない
しかし、それは僕の神経を逆撫でするだけだった
「言えない様な奴？」
帰りの支度をすべく僕から少し離れていた山田太一にゆっくりと近付き30cm以上もの身長差がある彼女を目隠しを外して見下ろす
山田太一は山田太一で見上げた僕から目を逸らさない
「ううん、違うよ…ただ五条さんに言う必要がないだけ」
「……は？」
10年以上付き合っておいて初めてだった
明確な拒絶
別れてから改めて示された線引き
まるでこれ以上は関わるなと言わんばかりの
『悟くん！』
あんな風に笑い掛けるのか
俺以外の奴に？
俺以外と笑い合って
手を繋いで
身体を許して
ーーーいつか家族になるのか
「ふざけるな」
その言葉を皮切りに山田太一は脱兎のごとく走り出す
逃げれられると思ってんの…？
ガンっ！！！
山田太一がドアを開けようと取っ手に手を掛けた瞬間、右手で体躯を抱える様に抱き左手をドアに叩き付けた
抱きすくめられた山田太一は文字通り身動きがとれずにいる
「は…なして、離して下さい…っ」
「離さない」
驚きに顔を上げる山田太一
「ーーって言ったら？」
「アタシが叩き出すさ」
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√ - わー！めっちゃすきです！ (2021年3月13日 19時) (
レス) id: c890e5f159 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 舳さん» 嬉しいっ！！ありがとうございます！(´▽｀) (2021年2月25日 19時) (レス) id: 9c488eb26d (このIDを非表示/違反報告)
舳(プロフ) - しんどい…語彙力失いましたとても好きですありがとうございますヽ(；▽；) (2021年2月24日 19時) (レス) id: 1f83f3c66d (このIDを非表示/違反報告)
神無月(プロフ) - かのんさん» かのんさんの欲望の塊を楽しみにしてます((( ･`ω･´)ｷﾘｯ (2021年2月21日 15時) (レス) id: 27e0c87bdc (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 神無月さん» コメントありがとうございます！これからも欲望のまま書きなぐります！(o≧▽゜)o (2021年2月21日 15時) (レス) id: 9c488eb26d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かのん | 作成日時：2021年2月17日 8時
