転生した幻王様と剣武魔神！ｰ特別集Ⅱｰ (ページ33)

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SABU ⅦⅩⅦ：友達 EpⅧ ページ33

～翌日図書室～

先日、宮偽繋が転校し、生徒会長……もとい、玄武や白虎とも本当の友となった。

姉上からあの手紙の返事も貰った。

『朱雀へ
そっかー…。
懐かしく感じるのは、きっと、いつかわかるわよ！』

と、これだけ。

まぁ、姉上らしいと云えばらしいが…。

……ん？

阿修羅「よぉ嬢ちゃん、ちょっと付き合わねぇか？」

女子生徒1「え!？えーと…。」

……。

朱雀「…3年A組業炎字阿修羅。
そこで何をしている。」

阿修羅「マジか…!？」

女子生徒1「あ、あの…失礼しますッ！」

そう言って、女子生徒は小走り気味で逃げていくように遠ざかっていった。

阿修羅「あ～あ。
まさか副生徒かいちょーさんに、邪魔されるとはねぇ～。
しかも名前呼び。」

朱雀「生徒会として、生徒の名前を覚えるのは第1だ。」

阿修羅「ま、別に良いんだけどさ。
あんちゃんさぁ、元・副生徒会長の雪久翠を書記に落とした、って奴だよな。」

見に覚えは無いが、生徒からはそれが第1印象だろう。
元々は副生徒会長だった先輩を、後輩が落としたのだから。

まぁそのおかげで、生徒達からは避けられてはいるが。
(女子達からはイケメン過ぎて話しかける勇気が無いから避けられてると思ってる ※男子達からは雪久翠を落とした嫌な奴って思われてる)

阿修羅「ん～…。
見た目からして……あんちゃんモテてるな？」

朱雀「…………は？」

阿修羅「まさかの無自覚か…。
んまぁ、でも、俺が“先輩”だってこと、忘れんなよ。
じゃ！」

……。

奴……ではなく、業炎字…先輩は、何を言っていたのだ？

噂だと、ヤクザ一家の跡取りと云われているが…。

…………。

阿修羅(何か、あいつどっかで会った気ぃーすんだよな。)

～生徒会室～

玄武「…業炎字阿修羅についてか？」

朱雀「嗚呼。
何かわかる事があれば教えてほしい。」

玄武「むぅ…。
奴と云えばナンパだな。
成績は3年だからか普通、体育は平均より少し高め。
……と言った所だな。」

つまりは、家庭の事情などはわからないのか…。

……。