転生した幻王様と剣武魔神！ｰ特別集Ⅱｰ (ページ31)

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SABU ⅦⅩⅤ：友達 EpⅥ ページ31

～生徒会室～

朱雀「…すまないが、今日は用事が入ってしまってな。」

玄武「ほう…？それはどんなだ。」

……。
私の事情に、生徒会長達を巻き込む訳にはいかない。

朱雀「……ちょっとした、家庭の事情だ。」

～屋上～

繋「へェ……本当に来たんだなァ！」

朱雀「……。」

繋「……お前さ。」

繋「副生徒会長になって、あの雪久翠先輩を秘書にして、挙げ句の果てにゃあ、みんなに好かれてる…。
…気に食わねェんだよ！」

繋「俺はだなァ──！」

ッ！

腕を突き上げて…何を──。

いや、

流石に…暴力は──。

繋「お前みたいな奴が、1番。

大っ嫌いなんだよッ！！」

朱雀「── (結局は、それでしか…。)」

繋「……あ？」

朱雀「結局は、人を殴る事でしか出来ないのだな。」

繋「──はぁッ!？」

朱雀「私は貴様にいじめを受けて、正直、辛かった。
今でも貴様が憎い。
例え認めを求めても、許す事は出来ぬ程に。」

朱雀「貴様に会って、今まで感覚が麻痺していたのかも知れない。
独りでいる事、いじめられる事が日常茶飯事になりつつあり、友も、ましてや先生も、誰1人として味方はいなかった。

それでも貴様は、いじめを止めようとはしない。
それは今後もだろう。
人が嫌がる事をして、自分が楽しい…？
自己満足にも程があるだろう。

もし自分が同じ事をやり返されたらどうする？
どう対処するのだ？

元いた友も、全員…全員が、離れていった。

それで今、もう一度……友と呼べるべき存在に会えた。
それなのに、貴様はそれを踏みにじろうとする。

貴様がやっている事は、人間の人生を壊しているのだぞ。

それを繰り返していれば、いずれは自殺等の行為が行われてしまう。

──貴様は、人間としても最低の地位にいる。
もしも死んでも、天国に逝く事は叶わないであろう。」

繋「ッ……。」

繋「ッ長々と喋ってなんだよッ！
大体、お前がその態度でいるから悪いんだろうッ!？
俺はそれが嫌いだからやった！違うかッ!？」

朱雀「嗚呼違う。」

繋「ムカつくんだよォ……。

小学の時まではやり返しもせずいじめを受けてたじゃねェかッ!？
何を“今更”になって──。」

朱雀「“今更”…？

私が生徒会に入った理由、2つ目は…、

『自分を変える為』だ。

自分を変えるのに、早すぎるも遅すぎるもない。」

繋「お前は、お前は…ッ…………！」

ガチャッ

玄武「──そこまでだ。」