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あれから1週間後、待ち望んだ電話は採用通知を告げてくれた。
嬉しくって嬉しくって、自分の部屋のベッドにダイブしたまま、LINEの画面を開く。
本当は電話したいけど、きっと仕事中だろうし、ちょっと絵文字多めのメッセージを送る。
数時間後…
画面に表示された、『大吾さん』の文字に慌てて通話ボタンを押した。
「もしもしA？」
「はい！」
「ほんまよかったな。おめでとう！」
電話越しでも笑ってるのかなってわかる声に胸がトクンとなる。
ていうかわざわざ電話してくれたのかなって考えると、ちょっと頬が緩む。
「へへっ。ありがとうございます！大吾さんにいっぱいアドバイスしてもらったから」
「その…よう頑張ったな」
誰に褒めてもらうより嬉しくて、なんか泣きそう。
「会社…ですか？」
「んー？今、昼休み」
「大吾さん、研修いつまででしたっけ？」
「今週の金曜まで…やけど」
「そうですか、頑張ってください！」
「うん…じゃぁ…」
「あの！」
これだけはきいときたい…
「研修終わったら戻ってきますか？大阪…」
「…配属まだわからんけど、どっちにしろ土曜日には一旦帰るつもり」
帰ってくるんや…
会いたいな…ってぎゅっとスマホを握りしめる。
「もし、A…あー、すいません。すぐ行きます！ごめん、ちょっと戻らな。切るな」
「…はい」
電話の切れた画面を見つめる。
もし…なんて言おうとしたんかな…
ベットから起き上がって、そっとスケジュール帳の土曜日に丸をつける。
「だからAちゃん、伝えてあげてな？」
ふと、正門さんの声を思い出した。
どんな気持ちで全てを受け止めて包んでくれたんだろうと思うと、言葉にならない。
そんな計り知れない優しさで背中を押してくれたのに、
わたしだけ、待ってちゃ…きっと、だめだ。でも、どうしよう？
ちょっとお節介な元気印さんの顔が浮かんで、わたしは大橋さんのLINEをそっと開く。
Aお久しぶりです!一生のお願いきいてもらえませんか?
送信ボタンを押して、わたしはそっとスケジュール帳を閉じた。
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Bear(プロフ) - 最後に涙腺が崩壊しました。こんなに最高な作品にはしばらく会えなそうです (2021年12月14日 22時) (
レス) @page45 id: 3daf0f2645 (このIDを非表示/違反報告)
むたむた - どんでん返しに泣きました。夜通し読んじゃいました。ステキな作品をありがとうございます！！！ (2021年6月3日 4時) (レス) id: 738b505511 (このIDを非表示/違反報告)
林芽亜里 - 一気に完結まで読み尽してしました！！もう素晴らしすぎて(*´∇｀*)最初は、正門くんとハッピーエンドを迎えると思っていたけど、大吾くんと最終的に結ばれて、思ってもいない展開でビックリしました(^｡^)幸せな時間をありがとうございました(#^.^#) (2020年5月27日 22時) (レス) id: 9f77b0a91a (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - もう最高でした！！大好きなまさにしのお話ってだけでも嬉しかったのにこんな素敵なお話、もう最高すぎました！この作品の大ファンになりました！！楽しい時間をありがとう！また書く機会があったら楽しみにしてます！！ありがとうございました！！ (2020年4月26日 19時) (レス) id: db8a594314 (このIDを非表示/違反報告)
はつね(プロフ) - 初めは正門くんとエンド迎えるんかなって思ってたんですけど最後西畑くんと幸せになっててびっくりとよかったなって涙出ました！！ (2020年4月15日 23時) (レス) id: ee2a92e956 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華音 | 作成日時：2019年5月16日 22時
