107.推しが話しかけてくる日々 ページ7
それからというもの、私が推しを遠くから眺めようと決意したのにも関わらず、当の本人がめちゃめちゃ自分に話しかけるようになっていた。
心優しい私は無視なんて出来るわけなく、自分でも何言っているのかわからない位の勢いで一応レスポンスはしていた。
なんだけど!!!!もう既に私のキャパは限度を超えていて!!!!お願いだから遠くから拝めさせて!!!もう話すなんて贅沢しないから…!!ひぎぁぁぁぁぁとなっている所存でございます。
…だって、そうでもしないと押さえ込んだ好きって気持ちが溢れでちゃう。どかーーーんって。叶わないのに、叶うはずないのに。無駄な気持ちに気づきたくないの、お願いだから1人で勝手に推させて……。
『はぁ〜…もうほんと、どうすればいい?』
亜「何に悩んでんの。いいじゃん、推しと話せてるんだから。」
『いやそうなんだけどさ…?』
違うんだよーー。と机に全身を預けて項垂れる。亜美さん知っているでしょう…?好きになってしまったかもしれないって相談したやん私…?なんでそんな他人事のようにっ…!!リア充の余裕ってやつなの?!そうなの?!
亜「いいじゃん、もう。好きなら、好きでいちゃえば。ついでに告ろ」
『ついでにってなに!!』
やっぱそうだわ。リア充の余裕ってやつだわ。ついでに告るなんて、そんな。そもそも推しと4年間話せなかった私が話して仲良くなっちゃっただけでやばいのにさ?告白?あわよくば…つ、付き合う?!?!
『いやいやいやいやいや、無理無理無理無理』
今度は全身を預けた机の上でじたばたとする。傍から見たら釣り上げた魚のような動きをしているだろう。我ながら気持ち悪い。
ていうかそもそも、近くで話すこともままならない私が告白なんてたいそれたことできるはずない。ていうか振られるってわかってるのにする告白なんて惨めな思いをするだけだ。
亜「Aはさぁ、影山に彼女がいるんじゃないかって言ってるけど、それ本人に聞いたの?」
『…え?聞いてないよ?聞けるわけなくない?』
近くの机に腰掛けていた亜美が、ため息をついて机から降りた。
亜「じゃあまずはそれが本当か確かめること!!1週間以内!!!!!」
『なっ、なんでそんな険しい顔してんの〜〜しかも期限付き〜?!?!』
亜美はそれだけ言うと自分の席へ戻ってしまった。私はただただ、ぽかんとするしかなかった。
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あまね(プロフ) - あっすき!! (2月23日 19時) (レス) @page16 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
いお(プロフ) - うわめっちゃ好きです!更新楽しみにしてます! (2020年5月13日 19時) (レス) id: e27de575a2 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 影山好きすぎる〜っっっ更新楽しみにしてます泣いつまでも待っております!!泣 (2020年5月6日 19時) (レス) id: 5973ca5896 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - えっえっ更新しないのですかっ!もどかしい〜〜〜〜 (2020年4月7日 1時) (レス) id: 9cd1e2c3d2 (このIDを非表示/違反報告)
ねうさぎ(プロフ) - きゃーーことりん読んでくれたの照れちゃう!!ありがとう頑張る! (2020年2月25日 18時) (レス) id: 73373523e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねうさぎ | 作成日時:2019年9月8日 20時