今日も今日とて推しが尊い 2 【影山飛雄】

99.臨時マネ引退します ページ49

澤「明日はオフだ！合宿の疲れをとるためにあるんだから、くれぐれも体育館に来るなんてことないように。特に、日向、影山。」





バスをおりてその場でミーティング。宮城の夏の夜は埼玉よりも涼しい気がした。





澤村先輩の言葉で、ミーティングが終わったが、私は言わなければいけないことがあったのでみんなを呼び止めた。






合宿で2度も大勢の前に出たからこんな少人数、しかも比較的他校に比べればごつく見えないみんなの前だとものすごく平常心でいられた。






『あっ、あの夏休み中だけ臨時マネ、ということだったと思うんですけど…諸事情により今回を持って終わらせて頂きたいな、と。あっ、すみません先生たちにも言ってませんでしたよね！？』





みんな驚いた顔をしている。えーなんで！と日向が口を開いたが、月島に諸事情って言ってるでしょ、と頭を叩かれていた。







武「あぁ、いや。まぁ元々はカメラ部所属、ですし。今回もかなりイレギュラーでした。」






うんそれな？私カメラ部だよ。






『ほんと、急にごめんなさい。この合宿とっても楽しかったです！また気が向いたら写真取りに来たいと思うのでその時は温かく迎え入れてやってください！』




あっ、邪魔じゃなければ！と付け足すと、邪魔なわけあるか、と澤村先輩が笑った。





またいつでも来いよな、なんて言ってくれる田中先輩と西谷先輩。あぁ、いい人達だなぁ、ほんとに。






澤「みんなお世話になっただろう！礼！」






「「「あざっしたー！！！！」」」







囲まれて挨拶されるのは慣れないな、なんて返せばいいか困っちゃう。





本当に短い期間だったけど、とっても濃い数日間だった。夏休み半分ほど終わった気分だ。





烏野バレー部をずっと近くで応援したい、なんて寂しさが込み上げてきてしまう。






素敵な写真を撮らせてくれたみんなに、私を受け入れてくれたみんなにお礼がしたくて、私も頭を下げてありがとうございました、と叫んだ。






流れ解散となった後、仁花ちゃんと潔子先輩が短い間だったけどありがとう〜と抱き締めてくれた。ふわふわだった。←





あっ、そういえば影山くんと帰る方向一緒だっけ…。やばいな、あの時よく隣あるけてたな私、無理だ。今は無理だ。爆死してしまう。




…と心配していたが何本かトスを上げてから帰るみたい。ほっとすると同時になぜだか悲しくなってしまった。






『(…自分で決めたことなのになぁ)』

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