今日も今日とて推しが尊い 【影山飛雄】

16.推しとオレンジ頭の男の子 ページ16

日「俺、日向翔陽！こいつと同じバレー部！ミドルブロッカー！！」




突如自己紹介を始めた日向翔陽くん。いいのかい？つ、鶴巻くんみたいな人に勉強教えろってお願いしに行くんじゃないのかい？





影「ミドルブロッカーって言ってもわかんねぇだろ」






『あ、分かるよ！その身長で、すごいね』






日「まぁ、そう思うよな。でも俺は、飛べる！小さな巨人に、なる！」







『うん、頑張れ？』





影「ブロックレシーブサーブまともに出来ねぇけどな」





日「これから上手くなるんですぅ〜！」





それからギャーギャー言い争いを始める二人を見て仲がいいなぁ、と思わず笑みがこぼれる。





影山飛雄くんがこんなに表情が活き活きしているのもきっとこの子のおかげなのかな、それともバレー部のおかげかな。





あの二人とはあの時から話さなくなってしまったから、推しが誰かと話してるだけで私は涙がちょちょ切れそうになる。





『飛べる、ってことは日向翔陽くんは、スパイク打つの？』





日「日向でいいよ！うん、俺が飛ぶとこいつのトスがびゅん！ってくるからバン！って打つんだぜ！」






『へぇ！びゅんって、ばんっ！か！』






全くわからなかったけどとりあえずノっておいた。





でも、楽しそうに話す日向を見て影山飛雄くんのセットアップからの彼のスパイクを見たくなったりもした。

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