今日も今日とて推しが尊い 【影山飛雄】

11.推しと席が隣なのは間違いじゃなかった ページ11

影「？おれ、10って書いてあるんで、ここだと思うんすけど」






噛んだことには突っかからないで、番号の書いた紙を私にみせてくれる影山飛雄くん。






『ほんとだー！変なこと聞いてごめんねーー！！』






私は影山飛雄くんの方を向いていた体の向きを戻して、頭を抱えた。







え？隣？推しと？隣？夢？夢じゃない？






『ねぇっ亜美！推しが隣だったんだけど！！』






亜美の肩を叩くとこちらを向いてくれたので、また耳元に口をちかづけてコソコソと喋る。






亜「良かったじゃん」







『いや！！良くないの！隣だとさ、顔を右に向けない限り推しが目に入ってこないんだよ？顔真っ直ぐにしてても目ん玉ぐりんって動かせば視界に入るかな〜〜〜？くらいだよ？右向きすぎてたらこいつめっちゃ見てくる変なやつって思われちゃうよ？…あ！でも黒板見る時とかちょっと顔の向き右にするから視界に入るかな？！あーー私がうさぎ並みのほぼ360℃ってくらいの視界の広さを持っていれば…！』







亜「もう充分変なやつって思われてるんじゃない？」






『なんと！』







まぁ、昨日から何かと話したけど私変なことしか言ってないよな多分…。







ちらっと隣を見てみると、なにかノートを見ている推しがいた。







ﾊｧｯ、目の保養にも程がある…！






色々文句言ったけど隣になれて良かったかもしれない。

12.推しがそこにいるだけで贅沢→←10.移動したら隣に推しがいた

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す